教科書では教えてくれない実践的な教えがたくさん!
ジャック中根のクライミング道場
目白のカラファテの名物店長の中根氏によるクライミングの指南書です。
クライミングジムだけではなく、外岩でのロープワークやビレイのやり方、クライマーの墜落距離を最小に抑える方法など、実に実践的な学びに溢れています。
特に紙面が割かれているのがビレイのやり方。ビレイヤーはクライマーの命を預かる命綱ですのでクライマー以上に神経を使う役割です。
どうやれば墜落の衝撃を押さえられるか、クライマーの壁への激突を避けられるかなど丁寧に語られています。
もちろん書籍だけでビレイをマスターしたと考えるのは有り得ませんが、ビレイワークの参考になること間違いなしです。
ルートでの体力の消耗を防ぐ登り方や人工壁での背中の筋肉の意識の仕方など実践的な学びにあふれる一冊です。
書籍の前半は外岩メイン
この書籍は外岩と人工壁、コンディショニングやコーチングなど幅広いテーマを扱っています。
最初に紙面が割かれているのが外岩のリードについて。インドアクライミングのことを知りたいって人は少し面食らうかもしれません。
でも中盤まで読み勧めていくとムーブの解説やトレーニング方法、クライマーなら気になるパンプしなくなるという魔法のアイテムなんかにも触れられていました。
やや辛口のユーモアを聞かせたムーブ解説に思わずニヤリとしてしまうことでしょう。
関連する書籍
クライミング道場はやや経験者向けの書籍となっているので、最初の一冊はこちらの方をおすすめします。
ボルダリングを始めたら最初に読むべき本としておすすめします。多彩なムーブの解説や効率的なムーブの組み立て方が解説されています。
レビューはこちらからどうぞ。
次はクライマーズコンディショニングブック。
こちらはジャック中根のクライミング道場のあとに読むべき本でしょう。骨格や筋肉の仕組みを理解して怪我のない登り方やケアの方法を知ることができます。
こちらの本のレビューはこちらからどうぞ。
広くクライミング知識を見るのにピッタリ
この本はの元となったのはRock and Snowの連載ですので幅広い話題に触れられています。
この本の一番最初に小さく書かれているのですが、クライミングは常に危険を伴うスポーツです。
いくらこの本に書かれれていることにピンときたとしても外岩で試したり、マスターした気持ちになってはいけません。
個人的な話で恐縮ですが、外岩のリードに限らずリードクライミングは本当に恐ろしいです。
自分の不注意でクライマーをグラウンドフォール(地面までの墜落)をさせてしまったり、逆にしてしまうこともあります。
生兵法は大怪我の元。ちゃんとビレイワークの講習を受けた上でのアドバイスとして、とても役立つ本になること間違いなしです。
ちなみにkindle Unlimitedに登録すれば、1冊以下の価格でクライミング道場とインドアクライミング教本が両方とも読み放題になるので、kindle Unlimitedに登録したほうがお得ですよ。