クライミングもギター&ベースも5年目ですが、大丈夫です。
ギター趣味の人がクライミングに挑戦
わたしはクライミングという趣味以外にギターやベースを趣味としています。繊細な指使いが必要な楽器ですが、クライミングを続けていて影響が出ないかどうか心配でした。
ボルダリングとほぼ同時期にギターとベースを始めたのですが、5年ほどたった今でも押弦ができない!とか、指が曲がらなくなってしまってコードが押さえられない!なんてことは起きていません。
しっかりと指関節と指皮をケアしておけば、楽器とクライミングは両立可能です。
わたしが普段行っている指皮のケアとクライミングと楽器の両立で心配だったことや実際に起ってしまった体の変化などを紹介していきます!
Q.クライミングで指が太くなって押弦しにくくなるのでは?
A.指は多少太くなりましたが、影響はありませんでした。
まず最初に心配だったのがクライミングで指が太くなってしまい、押弦に支障が出るのでは?ということでした。
結論から言うとクライミングも楽器もアマチュアレベルであればなんの問題もありませんでした。
コンペに出場するようなクライマーの指は太く力強く育っています。そういった太い指では楽器など無理なのでは?と思ってしまいますが、まったくもって大丈夫。
確かにAコードやDコードでは指がやや窮屈に感じるかもしれませんが、ちゃんとギターは鳴ってくれます。
考えてみればギターの大きさやフレットの間隔はほとんど変わりませんが、手の大きなギタリストはたくさんいます。
ジーン・シモンズがいくら長身だからといって専用の大型ベースを用意しなかったように、指が太くなってもちゃんと楽器は演奏できます。
Q.指関節大丈夫?
A.クライミング直後は楽器を触れませんが、翌日以降なら大丈夫です。
一番困るのがこれ。クライミングで指の関節がギシギシになって指がうまく動かなくなってしまうのでは?という心配です。これは一部正解です。
例えば昼間に数時間クライミングをして、夜にギターの練習をしようものなら練習になりません。指が動かないし、指皮が薄くなっていて押弦すると痛いからです。
特にハードなクライミングをした日にDコードを押さえようとしたら中指が曲がらなくて弦に届かないなんてことがありました。
結局ギターもベースも指関節を酷使するので、同日に両方やるのは避けたほうがいいでしょう。どうしてもってときはギター→クライミングにしておきましょう。
もちろん、指が曲がらなくなってコードが押さえられなかった翌日にはちゃんと押弦できるように戻りました。
Q.なにか演奏上で困ったことは?
A.指パッチンの音がすごく小さくなりました。
楽器の演奏で直接的に困った!ってことはあまりないのですが、結構困ったのが指パッチンの音がすごく小さくなったこと。中指と親指でパチンと鳴らすあれです。
クライミングを始める前まではよく通るいい音が鳴っていたのですが、クライミングを初めて指関節の可動域が狭まったのか、舌打ちみたいな音になってしまいました。
次にギターやベースの指板。最初の内はクライミングする時のパワーで押弦してしまうので指板がゴリゴリに減っていきます。
次第に正しい力加減を覚えるので最初だけだと思いますが、クライマーのギタリストだと指板が早く傷んでしまうかもしれません。
Q.クライミングの経験をギターやベース活かせる?
A.指皮最強レベルでスタートできます。
ギター初心者の心を折りに来るのが指先の痛み。指先で弦で押さえるので、指皮が育っていないと痛くなってしまうのです。
その点、クライマーがギターを触っても指皮がすでに育っているので痛くも痒くもありません。
これはクライマーギタリストの特権です。
プロでもない限り心配しなくてOKです。
職業ミュージシャンでもない限りクライミングと楽器は両立しても大丈夫だと個人的に思っています。
クライマー仲間にも何人か楽器を嗜む人もいます。もちろん指には優しくはないですが…
クライミングをしたあとはお風呂に使って血流を良くして関節の老廃物を流してあげたり、ゆっくりとストレッチをしてあげるなどをして指関節のケアを行う。
ハンドクリームでなくなった指皮の回復を助ける。
こういったクライミング後のケアによってクライミング人生も楽器人生も楽しむことができるでしょう。