自己流テーピングしていませんか?
新テーピングの基本
テーピングといえば「ケガした、しそうな時に貼っておくもの」なんてイメージがありました。
ですがボルダリングのコンペ(大会)動画を見てみたりするとケガをしているように見えないのにカラフルなテーピングをしているのを目にして「テーピングはケガ予防以外にもパフォーマンスを上げる効果がある」ということを知りました。
そういったテーピングはどうやって貼れば良いのか、最初は自己流かつ見様見真似だったので、本当に効果があるのかどうか疑問でした。
ですが、この本を読んでみると様々なシーンに応じたテーピング方法が網羅されていて目からうろこが落ちました。
クライミングだけに限らずランニングやラケットスポーツ、ケガ防止、リカバリーなどの目的に応じたテープの選び方やテーピングの方法が丁寧に紹介されているので、テーピング初心者でも効果的なテーピングが可能となっています。
テーピングの具体例
クライミングで痛めがちな肘の痛みなどの目的別のテーピングの方法が40以上紹介されています。
初心者でもわかりやすいように「どの部分が痛むのか」「どこからどう貼るのか」「どれくらい引っ張って貼るのか」などが画像つきで詳細に説明されています。
もちろん痛みの減少だけでなく、痛みを予防しパフォーマンスを向上させるテーピングのやり方も紹介されているので、体にトラブルを抱えている人以外にもおすすめできます。
特にクライマーだと親指の痛みや手首の痛み、肩の違和感などを抱えがちです。
そういった症状にピンポイントで対応するテーピングも紹介されているので痛みを抱えたクライマーは一度目次だけでも見ておいたほうが良いでしょう。
使用するテープなど
この書籍で紹介されているテーピングに使用するテープは主に「ニューハレテープ(キネシオロジーテープ)」というもの。
突き指や捻挫のときに使用する伸縮性がほとんどないテープとは違い、若干の伸縮性があるのが特徴です。
伸縮性の程度によりいくつかのシリーズに分けられており、大多数のテーピングに使用するテープはAKTシリーズというテープ。
テーピングにしてはやや高価ですね。
ただしこのテープを基準に解説されているので、テープ選びに困ることはないでしょう。
サードパーティー製であれば半額程度で販売されているので、AKTシリーズでテーピングのコツをつかんだら、こちらのテープでも良いかもしれません。
何れにせよ高価なテープですので剥がれにくくするためにハサミもあったほうが良いとのこと。
テープの粘着がハサミの刃に付着しにくい専用のハサミを使用したほうがおすすめです。
予防に勝る治療なし
テーピングは転ばぬ先の杖かと思っていたのですが、使いようによっては回復を早めたり、セルフケアとしても使用できるとこの本を読んで知りました。
クライミングの後でもテーピングをしておくことで、次のクライミングまでに回復を早めたり、ケガの悪化防いだりしてくれます。
書籍の中には腰痛や肩こりに効くテーピングも紹介されており、スポーツシーンだけでなく、日常生活にもテーピングは有効活用できそうです。
転ばぬ先の杖以上の効果を持つテーピング。
正しく使えば、ケガを予防しパフォーマンスを向上させる良いことばかりなので、ご一読をおすすめします。