イタリアンシューズメーカーの二大巨塔の一つ
Scarpa
イタリア語で靴という意味を持つスカルパ。
La Sportivaと同じくイタリアを代表するシューズメーカーで、創立1938年という老舗ブランドです。
クライミングシューズ以外にもランニングシューズや登山靴、スキーブーツから普段使いのスニーカーまでの靴を製造しており、ブランドネームのScarpa(靴)を体現しているようです。
もちろんクライミングシューズも有名です。
コンペでもよく見かけますし、クライミングジムでも定番のシューズです。
そして、この記事でも紹介しますが、新しいタイプのシューズも近日発売されるとのことです…
Veloce
2020年発売予定の新モデルのVeloce(ヴェローチェ)です。
ジム専用で設計されており、長い時間シューズをはいていても快適なように設計されています。
想定ユーザは初級から中級者とのこと。2~3級くらいまではこのクライミングシューズのターゲットゾーンでしょう。
つま先のボリュームも大きくとられているとのことですが、見た目からではかなり薄めに見えます。伸縮性がよいのでしょうか…
ややダウントゥにも見えますが、設計としてはフラットボトム。
S-72というソールを4mm貼っているので、足裏感覚にやや不安が残りますが、足力のサポート力との引き換えになっていると思われます。
なお、女性モデルもあります。
Drago
Scarpaを代表するハイエンドシューズがDorago(ドラゴ)です。
鬼のようなターンインとダウントゥが特徴的です。傾斜壁でも鳥のクチバシのようなトゥがホールドを捉えます。
爪先部分に大きく張り出したトゥーラバーにも注目で、トゥフックのときに威力を発揮します。
クライミング初心者にはピーキー過ぎておすすめできませんが、コンペに出る人や上級者の人が使っている印象です。
DragoのレースアップタイプでChimeraというシューズもあります。
わたしの友人クライマーはLa SportivaのSolutionに履き味が似ていると行っていました。
Instinctシリーズ
Scarpaといえばなシリーズがこれ。Instinct(インスティンクト)シリーズです。
ソールを薄めにし、やや柔らかめに設計しているのでどんな壁にも対応できる万能のシューズと言えます。
Instinctシリーズの特徴はファスティングシステムがいろいろあるというところ。
Instinctならレースアップ、Instinct VSだとベルクロ、Instinct Sならスリッポンとなっています。
もちろん女性モデルもあります。
ちなみに、わたしは最初のシューズをインスティンクトSにしようとしていたのですが、足形に合わずに断念した思い出があるシューズです。
Furiaシリーズ
現状のラインナップで最も柔らかく設計されたのがFuria(フューリア)です。
柔らかいのにダウントゥとは他メーカーではなかなか見ないですね。
この記事を書いている2019年11月現在、オリジナルのFuriaの販売サイトを見つけられませんでした。
公式サイトでもセールが始まっていて、サイズの再入荷も行っていないようなので実質廃盤状態です。
ソールも薄く、足裏感覚も抜群。メーカーホームページには靴下感覚とも書かれています。
柔らかいから剛性がないということも無いと豪語しており、ダウントゥは足の踏み込みにも負けないということです。
そのFuriaをより足裏感覚を鋭敏にしたのがFuria Airです。重さはわずかに片足150gとなっています。
Furia無印が靴下ならば、Furia Airは第二の皮膚と紹介されています。
さらにファスティングシステムを改善したのがFuria Sです。
ベルクロをジグザグにすることでより足にフィットするように再設計されています。
バリエーション豊富なScarpa
Scarpaは1つのクライミングシューズを様々なバリエーションをもたせて展開しています。
InstinctやFuriaがいい例ですね。
今回紹介したシューズのほとんどが中~上級者向けのダウントゥやターンインが入ったシューズでしたが、ちゃんとVeloceのような初心者向けのシューズも用意されています。
(リンク)
ChimeraはSolutionと特徴が似ているというレビューも耳にしますので、ハイスペックなシューズを狙っているのでしたら、Scarpaを検討してみるのはいかがでしょうか?
激安でシューズが買えるTrekkinnでも品揃え豊富です。