いいからテーピングだ!
指や手首が痛い!
ボルダリングって指や手のひらの皮がホールドと擦れてどんどん薄くなっていきます。痛いのを無理して登っていると、急に指の皮がバリっと剥げてしまい、強制的にボルダリング終了になっちゃいます。
そんなときは無理せずテーピングをしましょう!痛いところにテーピングをすることで指の皮の保護ができますし、指皮の剥がれを防止することができます。ただし間違ったテーピングのやり方をしちゃうと登りにくいし、うっ血などの余計な怪我に繋がります。
今回の記事では指や手のひら、手首のテーピングの仕方を紹介していきますよ!これで快適にボルダリングができるようになれば、ぐんぐん上達していけますよ!
テーピング用のテープはどこで買う?
ボルダリングで使うテーピング用のテープは特に特別なものではありません。普通に薬局とかで売っているものでもOKですし、ボルダリングジムで売っているテープでももちろんOKです。
要注意なのがキネシオテープじゃないよ!ってこと。キネシオテープ自体がダメってわけじゃなくて、指皮保護とは別の目的で作られているからです。非伸縮のテーピングを選びましょう。
個人的にはボルダリングジムやクライミング専門店で売っているテーピングの方が薄かったり、手でもちぎりやすくなっていたりするのでジムで購入することをおすすめします。
テープの太さは10mm程度の細いものと、20mm程度のちょっと太めのものがあれば一応大丈夫です。手首用の50mm程度の物があれば万事OKなのですが、手首は20mmのものでも代用できるので、最初は10mmと20mmのものを用意しましょう。
ジムに行く前に購入しておくのもOKですけど、買うのを忘れていてもほとんどのジムでテーピング用のテープは販売されているので現地調達もできます。
テーピングの大原則とは?
ボルダリングやクライミングでのテーピングの大原則は2つあります。1つ目がチョークアップをする前にテーピングする。2つ目が手の甲側から始まり手の甲側で終わる。という2点です。
1つ目は当たり前ですよね。チョークをつけた状態でテーピングをしてもテープの粘着力が弱くなってしまうので、登っている間に簡単に剥がれてしまいます。チョークアップをする前の手がキレイな状態でテーピングをすようにしましょうね。
2つ目は手の甲側からテーピングを開始して、終了するってことです。手のひら側にテープの端があると登っているうちに、ちょっとずつめくれて剥がれやすくなってしまいます。テーピングを長持ちさせるためにもテーピングの開始点と終了点は手の甲側にしましょう!
この2つの大原則を押さえた上でテーピングのやり方を見ていきましょう!
指が痛い!
使用するテープ:幅10mm程度のテープ
ボルダリング初心者で一番ありがちなのが指が痛い!って悩みですよね。私自身、薬指の関節あたりがよく痛くなっていました。というわけで指にテーピングしていきます。
まずは大原則であったように手の甲側からテーピングを開始します。
そのまま2周ほどクルクルと巻いていきます。このときのコツとしてはちょっとだけ1周目と2周目の軌道を少しずらしてあげるってところです。こうするとテーピングの効果範囲が広がりますし、テープの粘着面が皮膚と多く触れ合うので粘着力があがるからです。
テーピングの大原則であったようにテーピングは手の甲側で終了します。こうすることでボルダリング中のテーピングの剥がれを防止できます。
完成!
テーピングすることで少し指が曲がりにくくなりますが、ボルダリングをする上で問題ない程度には曲がりますのでご安心を。
指を強く曲げた時、指にピリピリとした痛みがある場合はキツく巻きすぎですので少し緩めてあげましょう。
手のひらが痛い!
使用するテープ:20mm程度のテープ
指の付け根あたりの手のひらが痛くなるってこともありますよね。ランジなんかでバリッと剥がれちゃうのも指の付け根の皮だったりします。なんか痛いなぁ…ってときは早めにテーピングしましょう。
テーピングの大原則に従い、開始点は手の甲側から。
テーピングをするときは手を若干開き気味にして置くと良いでしょう。指を閉じた状態だとクライミング中に指が開かずに窮屈な思いをします。
そのまま手のひら側にぐるーんと2週ほど回していきます。このときも指のときと同じく、粘着面が皮膚と多く触れ合うようにちょっとだけ軌道をずらしておくと良いでしょう。テーピングのカバー範囲も広がります。
テーピングの終了点はやはり手の甲側。ちょっとテープが足りてませんが…
完成!
手首が痛い!不安!
使用するテープ:50mm程度のテープ
最後に紹介するのが手首のテーピング。初心者だとあまり必要ないかもしれませんが、TFCC靭帯に不安を抱える人は手首にテーピングをしておいたほうがいいでしょう。
スローパー課題やサイドプル課題を連続していると手首を痛めやすく、長期休養を余儀なくされるので、テーピングで手首をサポートしてあげましょう。ちなみにこんな手首用のサポーターを使うのも手です。
使い方はこの記事をどうぞ。
やっぱり手首のテーピングも手の甲側から始めます。腕時計の日焼け跡が…開始点は手首のぐりぐりのあたり。ぐりぐりの上辺りからテープを張っていきます。
こんなふうにベタッと貼り始めてOKです。テープの上端あたりに手首のぐりぐりがあります。
そのままぐるっと巻いていきます。2周目では完全に手首のぐりぐりがテープに覆われるような感じで巻いていきましょう。
手のひら側にはあまりテープを上げないように気をつけましょう。手のひら側に上げすぎると手首がガチガチに固定されますし、クライミングに支障をきたす可能性があります。
やっぱり手の甲側でテーピングを終了します。手首を左右に傾けてみて可動範囲がちょっと狭まるくらいの締め付け具合かどうかチェックします。
手の甲側はちょっと指先側までテープが伸びていますが、手のひら側はテープがあまり上まで登っていかないように注意しましょう。大丈夫。2・3回やれば慣れます。
完成!
テーピングは上達の始まり
ボルダリングバッグを整理していたら出てきた使いかけのテーピングの山…
本当の初心者はまだテーピングを必要としていません。だってそこまでハードなクライミングができるわけではないから。
テーピングが必要になってくるレベルのクライマーは上達が始まってきている、つまりレベルアップが始まってきているクライマーってことなんです。でもテクニックはぐんぐん上がってきているけど、人間の体はテクニックのスピードで成長できません。
だからそういったときに指皮が剥がれたり、故障をしたりします。そうなると、せっかくの成長期なのにクライミングから長期離脱してしまいます。そうならないための転ばぬ先の杖としてのテーピングなわけです。
「ちょっと痛いな…」「なんか不安だな…」って思ったタイミングがテーピングする時です!自分の体の主張を無視せずに怪我のないクライミングを楽しみましょう!