シューケアにも一役買います。
クライミングソックスとは?
数年前まではクライミングシューズは裸足で履くのが常識でした。靴下を使うのはレンタルシューズくらい。履くとしても着脱を楽にするためのビニール袋くらい。ですが今はクライミングソックスというものが登場してきました。
クライミングソックスとはクライミングシューズを履くときに着用する靴下のことです。もちろんクライミング用に特化されています。その薄さと裁縫の工夫はクライミングに最適化されたものです。
今までクライミングする時に靴下を履かなかった一番の理由が足裏感覚が鈍るってことです。足裏感覚とはクライミングシューズを通して伝わってくるフットホールドの感覚です。
薄くのっぺりとしたフットホールドに乗るときは繊細なフットワークが必要です。そういう細かいフットワークの感覚は靴下一枚挟むことで鈍ると言うことで敬遠されてきたのです。でも素材の進化によって足裏感覚を鈍らすことがない靴下が出来上がったのです。
キツキツのクライミングシューズを履く時でも邪魔にならないようにデザインされているので快適にクライミングを楽しむことができます。素材や裁縫技術でクライミングに最適化されたクライミングソックスのメリット・デメリットを紹介していきますよ!
クライミングソックスの利点
クライミングに靴下を導入することで得られるメリットが足汗対策です。クライミングシューズをヘタらせる一番の理由が足汗による伸びと臭いです。クライミングソックスを履かないと足汗がクライミングシューズにダイレクトに伝わるのでシューズがどんどん汗を吸い込みます。
そうすると、どんどんシューズが伸びていきますし、細菌なども繁殖してシューズが劣化していきます。こういったクライミングシューズへのダメージを靴下を履くことで軽減することができるのです。
他にもクライミングシューズの色が足の地肌に移らないように足を保護するメリットもあります。特に5.10のシューズは足への色移りが激しいのでクライミングソックスを履く理由はあるでしょう。
クライミングジムを移動するときも靴下を履くことで足裏にチョークが付いて汚れるのを防止できますので、クライミング以外のときにも役立ちますよ。
クライミングソックスの弱点
やっぱり寿命…クライミングソックスを長く使っていると段々と生地が伸びてきます。そうするとクライミングシューズの中でシワができたりして不快感が発生します。キツキツのクライミングシューズの中のシワは想像以上に不快ですし痛みも発生します。
次にヘタったクライミングソックスを使っているとクライミングシューズを脱ぐときに一緒にソックスが脱げちゃうってところです。シューズを脱ぐと靴下まで脱げちゃうのはかなり面倒くさい。
他にも生地がすごく薄く作られているのでヘタってくるのも早いのでたくさんボルダリングをやる人はクライミングソックス代が馬鹿にならないかもしれません。
今購入できるクライミングソックス!
まずおすすめするのがプロも御用達のThe North Faceのクライミングソックスです。
クライミングソックスは今色々なメーカーから発売されていて、ランニングソックスを販売しているフットマックスからもクライミングソックスは販売されています。
他にもLa Sportivaからもクライミングソックスを発売されています。スポルティバ使いのクライマーは使ってみるのはいかがでしょうか?
プロも大会で使ってる!
クライミングソックスは何もカジュアルクライマーだけが使うものではありません。ボルダリングのジャパンカップでの優勝経験のある伊藤ふたば選手も普段からクライミングソックスを使用しています。伊藤ふたば選手が使用しているのは、先に紹介したThe North Faceのソックスだそうです。
クライミングソックスを使用しないクライマーはシューケアにも気を配らないといけません。臭いと細菌対策です。とりあえずグランズレメディを使用していれば臭いと細菌対策はできますが、シューズの伸びには対策できません。
クライミングの世界も日進月歩なのでクライミングソックスなどの新しい製品を試してみるのはいかがでしょうか?