ボルダリングにハマると欲しくなってくるのがクライミングシューズ。
ボルダリングやクライミング専用の靴で指先がぎゅっと曲がって慣れていないと痛い思いをする靴です。
この記事では初めてでも失敗しないボルダリングシューズの選び方とおすすめを紹介していきます。
いつまでレンタルシューズを履いてるの?
レンタルシューズはだいたい300円程度で借りることができます。
クライミングシューズの安いモデルは1万5千円程度なので約50回ジムに通えば元が取れる計算ですね。
じゃぁ50回通ったら買おう!なんて思わないでくださいね。
週三回で通ったとしても半年かかります。
5級5つがマイシューズを買うタイミング
50回もジムに行く前にマイシューズを買うタイミングが訪れます。
人によってマチマチですが、一つの基準を紹介します。
ずばり「5級課題を5つ登れたらマイシューズの買い時」です。
もちろんこの目安の前に買ってもいいのですが、ある程度ボルダリングができるようになっていた方がいいでしょう。
クライミングシューズを買うそのまえに幾つか確認を!
お店に行くと足の形や足の甲の高さによっていろいろ店員さんがアドバイスしてくれると思うので、そのへんの話は省きます。
おすすめのシューズはこれからピックアップしていきますが、靴を選ぶ上で重要なポイントを紹介していきます。
そのクライミングシューズでジャンプできますか?
レンタルシューズはいろんな人に履かれているのでグデグデに伸びきっていて、ソールも減りまくっています。
そのため普段履いているレンタルシューズと同じサイズでもギチギチに感じると思います。
店員さんによっては「痛いくらいでもいずれ伸びますよ~」といいますが、最初のクライミングシューズでは強い痛みを感じるくらいのサイズは避けたほうがいいでしょう。
履いた状態で軽くジャンプしてみて痛みに耐えられそうかを目安にしてください。
おもいっきり飛ぶ必要はありません。
軽くトントンとケンケンをするように飛んでみましょう。
ジャンプしてあまり痛くないなと思ったらサイズ的には問題無いでしょう。
足の形に合っていないと立ち上がるだけでもかなり痛いです。
クライミングシューズを履くのが苦痛であれば、登れる時間も頻度も減るので多少ゆるくても快適に履ける靴を選びましょう。
履きやすさはすごく重要
ボルダリングシューズの履きやすさを「足入れの良さ」といいます。
足入れの良い靴は着脱が楽で、非常に便利です。
お店での試着はビニール袋を靴下のように履いて靴を試します。
ビニール袋を履いていると思ったよりすんなりと履けてしまえて、ついつい小さなサイズを選びがちです。
お店でらくらく履けたのに家に帰って見ると履けないくらいきつい!ってことにもなりかねないので靴下を履いたうえでビニール袋を履くなどして調整してみましょう。
ベルクロタイプは安定しておすすめ
クライミングシューズにはスリッパタイプ、ベルクロタイプ、シューレースタイプの三種類あります。
最初のうちはベルクロ(マジックテープ)タイプがおすすめです。
2本ベルクロや3本ベルクロであれば靴の脱ぎ履きがすごく楽です。
なんといっても着脱が楽ちんで痛くなったらすぐ脱げるところがいいですね。
スリッパタイプは足に馴染むまではガチガチで履くのも脱ぐのにも力が必要です。
ですが、馴染んでくると足との一体感は抜群です。
最も軽量であることも大きな武器ですね。
シューレースタイプは一番調整が効くタイプの靴です。
足との一体感も高めで上級者が使っているイメージが有ります。
ただ、着脱に時間がかかるとかトゥフックに慣れが必要などといった特徴があります。
私は3種類すべてのクライミングシューズを使っていますが、普段使いはシューレースタイプです。
確かに靴紐を結ぶのに時間がかかりますが、しっかりと靴紐を締めることによって足の形によくフィットします。
クライミングシューズによっては同じモデルの靴でもベルクロ、シューレスタイプのモデルを出しているものもあるので好みのモデルを選びましょう。
どんな壁がお好き?
5級を5つほど登れるようになると、自分が好きなタイプの壁ができてくると思います。
垂直な壁だったり、どっかぶりの強傾斜が好きだったりすると思います。
スメアリングが効く靴は垂直の壁から少しかぶった壁まで使えますし、ダウントゥの靴は強傾斜でもシューズがホールドから離れにくく有利という特徴があります。
この靴とこっちの靴どっちにしようかなぁ~と思った時に店員さんに「どっちがスメア効きますか?」とか「どっちが傾斜に強いですか?」と聞いてみてどちらを買うのかをしましょう。
おすすめ鉄板なクライミングシューズたち
お店に行ってみてビビっときたシューズを買うのもいいですが、やはり幾つかの定番モデルがあります。その一部をピックアップして見ました。
5.10
5.10(ファイブ・テン)はアメリカの主要なクライミングギアメーカーでボルダリングジムで5.10のシューズを履いている人もかなり多いです。
5.10のクライミングシューズの特徴といえばStealthソールです。
グリップ抜群のソールで小さなホールドやスメアなどで大きな威力を発揮します。
5.10のシューズで注意なのが新品のシューズだと靴の色が足に色移りするという点です。
おろしたてのクライミングシューズを履いていると足が真っ赤になったり真っ青になります。
・ローグ
・モカシム
・アサナジ
スポルティバ
イタリアのスポルティバ(La Sportiva)のクライミングシューズは5.10と人気を二分するメジャーなメーカーです。
スポルティバのクライミングシューズは足入れ感やフィット感が抜群に高く愛用するクライマーが多いです。
個人的には靴の作りはどのメーカーより良いと思っています。
・カタナ
Katana A performance hook and loop closure shoe from La Sportiva より
・タランチュラ
Tarantula A highly adjustable climbing shoe from La Sportiva より
・ジャッカル
スカルパ
スカルパ(Scarpa)とはイタリアンメーカーでイタリア語で靴という意味です。
他のメーカーの靴と比べても強烈なダウントゥやターンインをしているものもあるので自分の足の形に合わないと立ち上がることすらできないくらい痛みが出てしまうことがあります。
・フォース
: SCARPA North America より ※写真はForceX
Butora
Butora(ブートラ)とは韓国の新興メーカーですが最近履いている人をよく見かけます。
アジア人の足向けに開発されたというだけあって足入れは非常に良いらしいです。
・Acro Orange
おわりに:クライミングシューズはボトルネックにはならない
ここで紹介した8モデル以外にもお店に行ってみると「これかっこいい!」という靴があるかもしれません。
個人的にはそういった靴を買ったほうがモチベーションが上がります。
注意しないといけないのがちゃんと履けるか、ホールドに乗った時に痛みがないかどうかです。
店員さんのほうがこの記事よりはるかに豊富な知識を持っているのでしっかりと相談して、どのクライミングシューズを買うかどうか決めましょう。
最後に大事なのが、エントリーモデルだからといって1級の課題が登れないというわけではないということです。
モカシムで1級を登れる人もいますし、ソリューションを使っても3級を登れない人だっています。
要は靴のせいで登れない、ということは少なくとも初段以下の世界では考えにくいということです。
クライミングシューズにはそれぞれ特徴がありますが、全ては壁を攻略するために考えつくされたデザインなので、有利になることはあっても不利になることはありませんので、じっくり最初のマイシューズを選んでみてください。
マイシューズを買ったその日はボルダリングジムに行きたくてしょうがなくなりますよ。