ベルクロ・スリッポンタイプなど色々クライミングはありますが、今回はクライミングシューズには最も古くからあるシューレースタイプの有名なシューズを紹介していきますよ!
シューレースのメリット・デメリット
シューレースのクライミングシューズは他のタイプのシューズと比べて足の形にフィットしやすいとされています。
私もシューレースのシューズを使っていたこともあるのですが、確かにフィット感が良いのはわかります。特に足のむくむ会社終わりの夜クライミングと休日の朝からのクライミングでは足の形が若干違うのですが、シューレースの締め付け具合でかなり自由にフィッティングを調整できます。
デメリットとしてはやはり着用の面倒さですね。ジムだとそこまで気になりませんが、外岩だと一度腰を下ろさないと靴紐を結べないので結構面倒です。
他にもトゥーフックが効きにくいなどのシューレースタイプ特有の弱点もありますね。
シューレースタイプのメリットデメリットがわかった所でシューレースタイプの有名モデルを見ていきましょう!
No-Edgeの申し子!Genius
まずは私も愛用していたLa SportivaのGeniusです!
足裏感覚もよく、最新技術のNo-Edgeのソールがギリギリまで足を残せるという強みがありますね。
シューレースを緩めると新品箱出しでもビニール袋を履かなくても履けるというのも楽ちんでした。
ちょっとダメだったのが、割りと寿命が短かったということですね。週3回くらいのクライミングを1年間続けていたら1年半くらいでソールに穴が空きました。穴が開く前にもNo-Edgeの横側が剥がれてきたりと割りと脆弱だった気がします。
20年以上のベストセラー!Miura
La Sportivaのもう1つの有名モデルと言えばこのMiuraを上げざるを得ません。
20年以上前に発売されたこのロングセラーのシューズは究極のエッジングシューズと知られており、ほんの数ミリの結晶のようなエッジに乗れるということで有名です。
2016年にはアダム・オンドラモデルが発表されており、今でも細かなマイナーアップデートが繰り返されているようです。最近ジムでは見かけることが少なくなりましたが、今でも現役で戦えるシューズで最も長寿なシューズなのではないでしょうか。
5.10からもロングセラー!Dragon
La SportivaにMiuraがあれば5.10にもロングセラーなDragonというシューズがあります。こちらも超ロングセラーなシューズで私の知り合いのクライマーにはもう10足以上このDragonを使っているというクライマーもいるそうです。
個人的な印象ですが、Dragonを使っているクライマーは歴が長くベテランクライマーなイメージがあります。
このDragonの良い所はダウントゥとStealthソールのグリップ力。遠くのホールドを引き寄せるように足を残す”かきこみ”に非常に強いとされています。
私は残念ながら足形が合わなかったので購入しませんでしたが、足形が合う人には永遠の本気シューズとして頼りになる相棒となるでしょう。
適度な硬さなキメラ!
これまでシューレースとしてのイメージがなかったスカルパからもシューレースタイプが発売されました。それがこのキメラ!
見た目はドラゴをシューレースにしただけのようですが、使っている人から聞くと、ドラゴよりちょっと硬くて垂壁から強傾斜まで頼りになるシューズ、だそうです。
なるほど、ファスティングシステムによってシューズの硬さを変えているという中々のこだわりが感じられるシューズですね。靴紐の配置もトゥーフックを邪魔しないような配置になっているのもポイントが高いですね!
フィット感抜群なシューレース!
シューレースタイプのシューズを使っていて思うのがいつでも足の形に合うなぁ!ってところですね。やっぱり日によって体調やむくみによって足の形って微妙に変わるんですよね。
ちょっと足がむくんだ時にベルクロやスリッポンシューズだと無理やりシューズに足を突っ込んでいるようで結構痛いです。
その分シューレースだと程よく靴紐を緩めてジャストフィットに仕上げられる所は本当に便利だと感じました。
ただしトゥーフックはやはり苦手?それほど困ったことは無いのですが、トゥーフックを多用する課題を登った後は靴紐のループが結構ほつれていたりと、弱点にはなっているようです。
とはいえ、シューレースのフィット感を味わうと病みつきになるかもしれませんよ!次のクライミングシューズを選ぶ時は一足でもシューレースモデルを履いてみるのも良いかもしれませんよ!