ボルダリングで強くなるためには栄養面にも気を配ろう。
伸び悩みにはトレーニングよりも食生活を見直そう!
例えあなたが週に何度もボルダリングに通うようなクライマーだったとしても、食事の量とトレーニングの回数を比べたら食事の回数のほうがきっと多いはず。いくらトレーニグしても進捗が思わしくないときは食事の面を見直してみるのはいかがでしょうか?
トレーニングでボロボロになった筋肉を修復するためには多くのタンパク質が必要です。だって筋肉ってタンパク質でできていますからね。タンパク質、英語で言ったらプロテイン。今回はボルダリングにもおすすめできるプロテインを紹介していきますよ。
ボルダリングで重要なのが体重は落としつつ、筋肉はつけるってところですね。もちろん筋肉はあったほうがいいに決まっているのですが、筋肉の付けすぎってのも良くないです。脂肪を減らしつつ、筋肉は増やすというボルダリング用途にピッタリのプロテインがあるのです。
1.SAVAS:ウエイトダウン(ヨーグルト味)
まず最初におすすめするのがこのプロテイン。名前にもある通り、減量時に使用することを推奨しているプロテインです。タンパク質の他にも減量時に不足しがちなビタミンを11種類も配合してくれています。脂肪の分解にもビタミンは必要ですからね。
1食分のカロリーも79kcalと控えめになっています。含まれるタンパク質量は16.8gと十分です。また大豆から抽出されたタンパク質(ソイプロテイン)で比較的ゆっくりと体に吸収されれるのが特徴で、食事の15分くらい前に飲むと満腹感が得られて食べ過ぎ抑止に効果的です。寝る前に飲むのもありなようです。
他にもソイプロテインがあるのですが、このプロテインのいい所は、先に書いたように脂肪燃焼に必要なビタミン群が含まれているところですね。タンパク質で筋肉を増やしつつ、脂肪の燃焼を助けてくれるという素晴らしいプロテインです。味はヨーグルトと言いながらも水で割ると、きなこっぽい味が強いです。決してマズイわけではないのでご安心を!私もこのプロテインを長いこと愛飲しています。
チョコレート味もあります。成分はほぼ同じですので好みの味を選ぶと良いでしょう。
2.SAVAS:ソイプロテイン
こちらは減量をそこまで意識していないけど、筋肉量は維持したいという人向けにおすすめです。緩やかな減量、もしくは体型維持の為に飲む人にもってこいなプロテインです。
先に紹介したソイプロテインとの違いは成分です。カロリーは80kcalとほぼ同じで含まれるタンパク質量は15gとなっています。また、ビタミンは7種類のビタミンB群とビタミンCが配合されています。
含有されるタンパク質量が、ほんの少しだけ少なくなっているのとビタミン群の種類が少ないことで価格もウェイトダウンと比べて少々お安めになっています。減量が終わった後や、筋肉量を維持したいってときの普段飲む用のプロテインに良いかもしれませんね。味は先に紹介したココア味とミルクティー味があります。
3.SAVAS:ホエイプロテイン100
このプロテインはホエイプロテインに分類され、筋肉や最大出力を大きくしたい人向けのプロテインです。ボルダリングを始めたてで、思うように筋力がつかない…いつまでたっても翌日筋肉痛になる…って人は試してみる価値アリです。
1食分のカロリーは83kcalでタンパク質量は15gと他のプロテインとあまり変わりません。配合されているビタミン群も先に紹介したソイプロテインと同様です。ただ大きく違うのがプロテインが体に吸収される速度です。このホエイプロテインは牛乳に含まれるタンパク質から作られます。
このホエイプロテインだとソイプロテインと比べて筋肉が育ちやすいので出力は上がりますが、場合によっては筋肉増加によっては体重が増えます。ガタイが良くてガシガシ登るようなパワークライマーには持って来いのプロテインですが「出来るだけ体重を増やしたくない」とか「細くありたい」って人にはソイプロテインの方がいいかもしれませんね。
アマゾンのプライムデーではランキング1位となっていて、ボルダリング以外のスポーツをやる人たちの多くに愛されているようです。味もとても豊富ですよ。
4.ウイダー:ウェイトダウン プロテイン
プロテイン以外にも脂肪燃焼を促進するカルチニンと筋肉の効率的な成長を促すEMRという成分を配合した高性能なプロテインがウイダーから発売されています。
このプロテインのポイントは3つあります。1つ目が筋肉の成長を促すEMRという成分です。EMRとは酵素処理ルチンというもので、タンパク質と同時に摂取することで、より効率的に筋肉の成長を期待できると主張しています。
2つ目がカルチニンです。カルチニンとは脂肪を燃焼させてエネルギーに変換する物質です。運動能力が向上するだけではなく、減量も実現できるという運動前後でも使いたいプロテインですね。
最後の3つ目がヒスチジンです。ヒスチジンとはアミノ酸の一種であり、摂取するとヒスタミンという物質に変化します。ヒスタミンは食欲を抑えるダイエット効果もあると報告されています*。ダイエットに最適な高性能なプロテインと言えます。
1食分のカロリーはわずか55kcalです。ただし配合されるタンパク質量が7.5gと少々控えめなのが気になりますが、それ以外の効果は確かなものです。ウイダーも科学的な裏付けを動物実験などで得ているようです*。高性能な分、少々お値段が高めですが、試してみる価値はあるといえるでしょう。
5.ビーレジェント:ストイックソイ
かなりお安く手に入れることができるビーレジェンドのプロテインのダイエットモデルです。このプロテインはダイエットと言われている割に少々特徴が過ぎます。
このプロテインに使用されているのはソイプロテインなのですが、そのタンパク質量が半端ないのです。なんと1食分(29g)のうち、タンパク質量が21.2gとなっています。そのほとんどとがタンパク質なのです!これにはSAVASのホエイプロテイン100もタジタジです。
ただしカロリーも堂々の121kcalです。この記事で紹介したプロテインでNo1のカロリーとなっています。わずか50kcal程度の差ですが、気にする人は気になるでしょう。
ソイプロテインにしては少々お高めですが、とにかく1食分のタンパク質量を求めるのであればビーレジェンド一択でしょう。ビーレジェンドが気に入ればいろんなフレーバーのプロテインが出ていますので試してみるのもありでしょう。
プロテインを飲んでマッチョにならないの?
プロテインと聞くと「マッチョ(になりたい人)が飲む飲み物」と短絡してしまう人が多いでしょう。私自身も最初はそう思っていました。でもそれは間違いでした。
プロテインを飲んでボルダリングをしたくらいでは、ボディビル大会に参加するような体にはなりません。これは5年以上ボルダリングを続けている私の経験上、間違いありません。なぜならボディビルダーの様な体になるためのトレーニングはボルダリングのトレーニングとは全く異なるからです。
ボルダリングは自重を扱えればいいのですが、ボディビルダーは自重の何倍もの重量を扱います。そうした重量を扱うのであれば筋肉がどんどん肥大化していきますが、ボルダリングをやっているのでしたら、自重以上の筋肉がつきすぎることはありません。
実際に筋トレのトレーニングをしてみたらわかるのですが、ボディビルダーの様な体になるためのトレーニングは生半可なものじゃありません。トレーニング以上の食事制限や自重の何倍もあるウエイトを操作しなければいけません。
とある筋トレの本に書いてありました。
「筋肉ムキムキでゴツくなりたくないから筋トレしません!」という発言は小学生が「物理学者になる気はないので算数はやりません!」と言ったり社会人が「プロのレーサーになる気はないので運転しません!」と言うぐらい滑稽だ。
Testosterone. 筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1429-1431). Kindle 版.
筋肉はそう簡単につきません。ムキムキマッチョになる心配は全くありません。筋トレして太ったって人は、食欲がましてただ単に太ったってことが多いとも書かれています。
せっかくボルダリングでトレーニングしたんですから、効率的に強くなっちゃいましょう。そのためにはプロテインだって不可欠です。最近はコンビニにもプロテイン飲料も販売しているので、せめてボルダリング後には飲んでみるのはいかがでしょうか?