ボルダリングって結構な汗をかきます。それに腕の筋肉や背中の筋肉を総動員して登るのでゴリマッチョになってしまいそうです。実際ボルダリングを長くやっているとゴリゴリの筋肉質な体になってしまうのでしょうか?
体に変換は現れる。でもマッチョになるとは…
結論から先にいうとボルダリングでボディービルダーみたいな体になるのは、ほぼ不可能です。
ボディービルダーは自分の体の重み(自重)に加え、非常に重たいウエイトを使って体を鍛えます。
ボルダリングは自重以外に掛かる負荷はほとんどありません。
だからウエイトスーツを着てクライミングをしない限りムキムキの体になるのはまずありえません。
とはいえボルダリングを1年以上継続して行っていると体に変化が現れます。主に腕周り、背中、肩周りが最初に変化し、追って下半身に変化が現れます。
上半身の変化とは?
上半身の変化はボルダリングを継続的に、週に1から3回、行うようになると半年くらいで現れます。
二の腕がスッキリしてくるのです。
最初は筋力がつくので太くなるのかと思いきや、上腕の運動が激しいボルダリングでは最初に細くなったのです。
それからボルダリングを続けていたら徐々に太くなっていきました。
ですが、昔着ていたTシャツが着られなくなるということはなく、ちょっと窮屈かな?と思うくらいです。
肩や背中周りでは背骨にそって溝ができるようになりました。
脊柱起立筋と広背筋が鍛えられた体と思います。
ボルダリングを始めたての頃のムービーと2年以上ボルダリングに取り組んだあとの後ろ姿を見てみると違いは明らかでした。
Tシャツが筋肉の形に盛り上がって逆三角形のシルエットになっていたのです。
もともと筋肉質な男性だとこういう変化はもっと速く現れるのではないでしょうか。
一方女性でTシャツの上から筋肉の形がわかるくらいに発達している人はあまり見たことがありません。
タンクトップで登っている人だと背中の筋肉が発達しているのはわかるのですが、不自然に盛り上がった筋肉のシルエットになっている人は見たことがありません。
あとから現れる、下半身の変化とは?
最初はどうしても腕に頼った登り方になってしまうので腕や背中がどんどん強くなっていきます。
ですが5級、4級くらいからどうしても足技が必要になってきます。
フラッギングやダイアゴナルは腕でバランスをとったりサポートをしていますが、やっていることは「片足スクワット」です。
長いことボルダリングに取組むということはスクワットを何度も繰り返すことと同じなので徐々に下半身も引き締まってきます。
ダイアゴナル以外の足技、フック系のムーブを使えるようになりだすと、今度は脚の裏側の筋肉も動員されるようになり徐々に下半身が細くなってきます。
私の経験ですが、昔パツパツだったクライミングウェアが次第にゆるくなってきたのを覚えています。
ボルダリングでマッチョになるのはかなり難しい!
ボルダリングをやっている人にも、なかなかにゴツい人はいます。
でもそういった人はパワー系の登りをしているので自然とそうなったのでしょう。
もちろんパワー系クライムは見る人を沸かせる魅力のあるクライミング手法です。
そのためにはクライミングだけのトレーニングだけでは強度が足りないはずで、ウエイトスーツを着たり、オフトレで筋トレなどに励んでいることでしょう。
ボルダリングを継続的に行っている多くの人はシュッとした見た目をしています。
それがボルダリングでマッチョになりにくい何よりの証左ではないでしょうか。