ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

押さえておくべきマナー!ボルダリングジムにおける七つの大罪

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ボルダリングはどうしても自己責任が伴うスポーツです。不幸なケガを避けるためにも最低限のボルダリングのマナーは必要です。また、ジムにいる人達が楽しくボルダリングを楽しめるためのちょっとしたコツを紹介していきます。

その1:交差する課題に登る

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まずは絶対ダメ!っていうマナー違反がこれです。もっとも重大なマナー違反です。同じ壁に登るということは相手の課題を邪魔する事になります。もしかしたら自分はお試しのトライだったとしてもコースを邪魔された側は何ヶ月も準備した本気中の本気トライだったりするのです。

だからこそ、自分が登る課題と他の人が登る課題のコースが交差していないかどうかだけは確かめましょう。ジムよっては壁の形で死角になっているところもあるので周りには十分に注意しましょう。

ランジやデッドで飛びつかれた時にコースが交差していたら自分も相手も落下して不幸な事故を招くかもしれません。自分が登る課題が他の人と被っていないか確認するのはボルダリングのマナーの基本中の基本です。

その2:連登しまくる

こちらもボルダリングジムでNGな行為です。最初の数手目でフォールしちゃったからと言ってマットエリアに戻らずに連続して課題にトライするのはNGです。そんなに疲れていないからといって同じ課題を連続してトライすると必然的に自分がその壁を専有してしまいます。

そうなるとその壁にある他の課題のトライはおろかオブザベすら出来なくなってしまいます。スタートを失敗したからと言って連続で登ることなく、一度周りを見渡して他の人が順番待ちしていないかどうかは確かめましょう。


また、あまり連続してトライするのはパンプを助長するのでクライミング的にもおすすめはしません。レストも技術だからしっかりレストしましょうね。

その3:粉チョークをばらまく

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粉チョークは粒子が非常に細かく空気中に漂ってしまいます。粉チョークは炭酸マグネシウムで作られていて人体に影響はないとは言え、無闇に粉チョークをばらまくのは好ましくありません。


ジムの床が汚れてしまいますし、シューズや足の裏にチョークが付いてしまいます。シューズの裏にチョークが付いちゃうとグリップがガタ落ちして登るのが難しくなってしまいます。

チョークアップをする時は出来るだけチョークバッグの中で済ますようにしましょう。そうすると必要以上に粉チョークを撒き散らすことなく、クリーンなクライミングを楽しむことができます。

その4:レンタルシューズの扱いが雑

マイシューズ持ちには関係ない話かもしれませんが、レンタルシューズは他の人が使う共有のものです。だからこそマイシューズ以上に丁寧に扱うべきなのですが、レンタルシューズを使う人はどうしてもクライミングシューズの扱い方をよく知っていません。


クライミングシューズは通常の靴と比べてキツキツに作られているので、かかとを踏み潰しがちです。クライミングにはヒールフックという超重要なムーブが存在します。ヒールフックはシューズのヒール(踵)部分が超重要になってきます。


だからこそ、かかとを踏み潰してはダメなのです。


クライミングシューズにはヒールカップというかかとを覆うようにラバーが貼り付けれられていて、かかとを踏み潰してしまうとヒールカップを押しつぶしてしまいます。かかとを踏み潰してしまうとクライミングシューズを壊してしまうということを忘れないでください。

その5:登る人の近くでオブザベ

連登と似ているかもしれませんが、登っている人の近くでオブザベーションをすることは非常に危険な行為です。何と言っても今登っている人が不意にフォールしてくるかもしれない超危険な状況に近寄るのは自殺行為です。

ムーブによっては急に自分の方に近づいてくることもあるのでオブザベするコースの近くにトライ中のクライマーがいる時はオブザベする課題と登っているクライマーのムーブに気を配りましょう。


自分がトライしている課題の下に他のクライマーがいたらどう思うかな?と常に自問するように意識すると自然とこのようなマナー違反に気づくことができます。またオブザベする時はクライミングシューズを脱いでおくと「あっこの人はオブザベしたいんだな」と口に出さずに主張することができるのでおすすめです。

その6:マットの上に座る

狭いジムだとレスト用の椅子がなくなってしまってマットの上に座ってしまう初心者の人もいますが、これって超危険です。壁からいくら離れていると言ってもデッドやランジだと思いの外遠くまでクライマーがフォールしてくることもあるのでマットの上に座るのはおすすめしません。

マットの上に座ると自分も怪我するだけではなく、本来ならマットの上に落下して無傷で済むクライマーが怪我してしまう恐れもあるので、休憩中はマットエリアから離れるようにしておきましょう。

その7:持ち物をマット状に放置

マットの上に座るのと似ているかもしれませんが、こちらのほうがよく見ます。ボルダリング用のチョークバックはバケツタイプが多いので、ついついマットエリアまで持ち込みがちです。でもそういう障害物の上に落っこちた時のことも考えましょう。


チョークバックとは言えブラシや液体チョークのボトルが入っていることもあるでしょう。人によっては爪切りやレーザーポインターなどの固くて鋭い持ち物をバッグのポケットに入れているかもしれません。そういった物の上に背中や足の裏から落っこちるのって想像しただけでも怖くありませんか?


他のクライマーのためにもマットエリアは常にクリーンに。フォール時の安全のための基本中の基本です。

みんなが楽しくボルダリングを楽しむために

ボルダリングは一人でもみんなでも楽しめるスポーツですが、高所からの落下という危険を伴うスポーツでもあります。だからこそ他のクライマーの安全にも注意しましょうね!

特に初心者のうちは登るのが楽しすぎてガンガントライを重ねてしまいがちですが、周囲を確認しないと他のクライマーのコースを塞いでしまっているかもしれません。そうならないためにもすでにトライしている課題に交差するのに気付かず壁に張り付こうとしている初心者クライマーを見つけた時は「コース被ってますよ!」とか「向こうから人が来てますよ!」と優しく教えてあげましょう。

私も初心者の頃は頻繁に注意されましたが、今となってはいい経験をしたなぁと思います。でも声を荒らげるようなことはしないでくださいね!

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