マイナーチェンジが多いと思いきや…?
La Sportiva 2020年新作
今年も新作シューズの発表がありました。毎年の楽しみですね。2020年の新作シューズは完全新作が1点とマイナーチェンジが2点、そして新色が1点追加となっているみたいです。
昨年はパイソンやテスタロッサのマイナーチェンジがありましたが、今年はどんなシューズがラインナップに加わったのでしょうか。
完全新作!Theory
激しいダウントゥと鬼のようなターンイン。これが完全新作のTheory(セオリー)。
コンペ(大会)の課題仕様にチューンナップされたのがこのシューズ。どのへんがコンペ課題仕様なのかというと、最近のコンペでよくある大きなボリュームを使ったコーディネーションや乗り込みムーブをしやすくしたシューズです。
ミッドソールを廃してシューズ自体の柔軟性を増し、のっぺりとしたホールドにもベタァッ!と乗れるように設計しているそうです。ベタッと具合はシューズの側面にも工夫されており、シューズの側面ノーエッジのようにサイドラバーが巻き上がったような形になっています。これをD-Techと名付けたそうです。
角が立ったソールよりも曲面のほうが側面方向の摩擦を生むという理由からこうなっているそうです。一方トゥ側はピリッとしたエッジが立っています。
他にもトゥのほとんどを覆うトゥラバーはトゥフックはもちろん、挟み込みやフットジャムなどのフットワークにもバッチリ対応。トゥラバーには柔らかさもあり、足の形をシューズに伝えることも可能です。
他にも他にもソールの厚さを段階的に変えたりと最新技術をミチミチに詰め込んだ意欲作。女性モデルもあります。
2020年6月ごろ発売予定で200ドル(2万円台前半)での価格設定となっています。
Solution COMP
Solution(ソリューション)のマイナーチェンジモデルがこのSolution COMPです。
一番の違いがヒールカップの設計の違い。現状のSolutionのヒールにしっくりこない人はぴったり来る可能性が高いと動画レビューで語られていました。その理由としてSolution COMPのほうがヒールカップが浅目でやや小さめに、かつ柔らかく作られているのです。
全体のしなやかさにもしっかりとした芯があり、1.1ミリ(女性モデルは0.9ミリ)のミッドソールが採用されています。
なにげにトゥラバーも大きくなっていてヒール以外の性能も底上げしています。右がSolution COMPです。
今のソリューションがぴったりなら、あえて履き替える必要はないかもしれませんが、新しくソリューションを購入するのであれば選択肢に入れてもいいかもしれません。
発売時期は2020年6月ごろ。販売価格は185ドル(2万円前半)です。
COBRA 4.99
ドヤ顔世界初のスピードクライミング専用シューズ。この靴でスピードクライミングの記録を4秒台に持ってくぞッ!っていう意気込みが名前にあらわれています。
スピードのために求めたのは徹底的な軽量化。重さは両足で340gと世界最軽量級。
重さのために何を犠牲にしたのかというとヒール側のソール。そう、このクライミングシューズには土踏まずから後ろの黄色い部分にはソールがははられていないのです。
たしかにスピードクライミングではヒールフックなんてしないからとはいえ、なかなか思い切った判断。色がかっこいいから普通のクライミングでは使えないことに注意です。
日本での発売があるかどうかはわかりませんが、2020年6月頃の発売で販売価格は150ドル(1万円後半)です。
新色!SKWAMA
SKWAMAに新色が出ました!毒属性がついてるっぽくてかっこいいね!以上!!!
2020年最新シューズ!
今使っているクニャクニャシューズがだいぶヘタってきたので、そろそろ新しいシューズを検討していたので、ここにきて悩ましい選択肢が発生してしまいました。
特に気になるのがSolution COMPです。やっぱりあのヒール性能は一度は体験してみたいという希望があります。もしくは一度失敗したSPEEDSTERに再度挑戦か…
ただ、今回紹介したシューズはどれもカリッカリのハイエンドモデル。履きこなすのにはそれなりのクライマーの腕が試されることでしょう。