数年前にもてはやされた現実拡張技術(AR)があります。
ディズニーランドでのシンデレラ城にプロジェクターで映像を投影したりするあれです。
最近はPSVRなどのVRに押されて影を潜めていますが、クライミングとARをコラボさせたクールな集団がいるので紹介していきます。
彼らの名はAugmented Climbing Wall
Augumented Climbing Wall(ACW)はプロジェクターとカメラやデプスセンサを組み合わせてクライミングウォールに様々な映像を投射します。
ACWのクリエイターグループの素晴らしいところは、投影した画像と実際に登っているクライマーにインタラクションをもたせたところでしょう。
つまり、クライマーの登り方や姿勢に応じて投射される映像が変わり、映像に応じてクライマーの振る舞いが変わる、というなんともワクワクする技術を研究開発しています。
ACWの代表作!Climball
ACWの取り組みがひと目で分かる印象的なゲームがClimballです。
百聞は一見にしかずということで早速見てみましょう。
すごいたのしそう!
両手両足がボールを打ち返すようになっていてボールを相手側の壁に打ち込んだクライマーが勝利というルールです。
こういったゲームが日本のジムにもあれば楽しみながらクライミングの技術が身につきそうですよね。
特にクライミングウォールに長時間張り付かないといけないので保持力がゲーム感覚で鍛えられるのは非常に魅力的ですよね。
体に隠れた手に衝突判定がなかったりと、しょうがない所もありますが、こういった基本技術はきっとクライミング業界を盛り上げていく一つの原動力となるのではないでしょうか。
ゲームだけではない!ACWのすごさ
ACWはこういったエンターテイメントの技術だけではなく、クライミングの技術を向上させるような活動にも取り組んでいます。
たとえば、自分が登った姿を実際の壁に投影してムーブの確認をしやすくしたり、課題のホールドをわかりやすく表示させたりとクライマーの技術向上のアシストを担う技術も研究しているようです。
何よりプロジェクションマッピングが基本技術なので、クライミングウォールやホールドに特殊なセンサや装置を取り付けなくていいのが制約が少なくていいですよね。
こんな面白いツール、どこかのジムが導入しないかなぁ…
今回紹介した動画
www.youtube.comACWが公開しているClimballの動画です。
30秒位の短いクリップですが、ゲームスタートなどの動作など細かい所まで作り込まれていて交換が持てますよ!