山ガールと言う言葉が聞こえなくなって久しい昨今ですが、最近はガチ勢系山ガール、単独登山女子についてのマンガがあります。それが「山と食欲と私」です。
登山+グルメ漫画?
登山マンガやグルメ漫画は数あれど、その両方をミックスしたマンガは珍しいのではないでしょうか?私は登山経験はほとんどないのですが、外で食べるご飯って美味しく感じますよね。そんな経験を思い出させてくれるマンガです。
日々野鮎美さん(27歳、OL)が山に登ってご飯を食べて…というところだけを紹介しているわけではなく、登山にもちゃんとフォーカスが当たっており、軽量を最優先とする独特の登山器具の装備でご飯つくったり、気圧の低い山頂で美味しく食事ができるように外界(街)で下ごしらえしておくところなど、ガチっぽさがヒシヒシと感じられるマンガでした。
山の危険さも描く
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、主人公の遭難しかかるという山の危険さもきちんと描かれています。昔ながらの山屋さんとの衝突や急な天候の変化など「山で食べるご飯って美味しいなぁ」ってだけで終わっていないのが他のグルメ漫画とは違うところでしょう。
もちろん「孤高の人」のように1人を除いてパーティー全滅みたいな悲劇的な展開はないので安心して読めます。乱暴に例えると「岳」のほっこりエピソード+ご飯ものって感じのマンガを想像してみるといいかもです。
「孤高の人」 未踏峰登頂にまつわる事故や人間ドラマを描いたマンガ。夢中になりますが息抜きに読むには胃もたれするマンガです。
「岳」 山岳救助隊をボランティアで手伝う三歩の群像劇。助かった命、助からなかった命が描かれています。最終巻で評価が二分するという悲劇的な結末を迎えます。
本を買ったらカバー裏を開こう!
このマンガを買って一通り読んだらカバーを外してみましょう。するとそこには作中に登場する装備の一部や重量が書かれています。グラム単位で表記されていて非常に凝った作りになっています。
こういった作り込みが作品にリアリティを与えている一因なのかなと勘ぐってしまいます。それくらい細かく毎号カバー裏は書き込まれています。
ちなみに主人公の日々野鮎美さんの体重も載っていたりします…
※モザイクは筆者処理
気になったら立ち読みからどうぞ!
嬉しいことに「山と食欲と私」はwebから立ち読みが可能です。
最新刊も発売したようなので立ち読みしてみていいな!と思ったら手にとって見るのはいかがでしょうか?
ボルダリングのレスト中にどうぞ!と思ったのですが、お腹が空いてしまってボルダリングどころではなくなってしまいそうなのが玉に瑕ですが…