ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

第14回ボルダリング・ジャパンカップ|男子決勝進出者使用シューズまとめ

f:id:Ziddorie:20190203223220j:plain
大番狂わせのまさかの課題。

第14回ボルダリング・ジャパンカップ

第14回ボルダリング・ジャパンカップが1月26日・27日に開催されました。波乱の準決勝では第1・第4課題ではまさかの完登ゼロという、決勝と準決勝の課題を取り違えたんじゃないか?ってくらいの辛さでした。ルートセッターからしたらほくほくかもしれませんが、ムーブに迷いが見られるパズル的な課題でしたね。

 そんな第14回のボルダリング・ジャパンカップですが、激辛の準決勝課題を2完登した楢崎智亜選手がおそらく優勝するだろうなって思っていたのですが、まさかの大番狂わせ。決勝課題が始まる前の解説陣の話題にすらあがらなかった石松大晟選手が自身初の優勝を果たしました。言ってしまえば失礼ですが”大番狂わせ”の決勝でした。

 ボルダリング・ジャパンカップとだけあって声援の「ガンバ!」がとてもあたたい大会でした。

 

第6位:藤井 快

f:id:Ziddorie:20190203220630p:plain

Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

4連覇がかかった今大会でした。また「限界突破」を掲げた気合の入った大会でした。もちろん3連覇でも十分すごい業績ですが、4連覇ならず。連覇というその分プレッシャーがかかったのでしょうか。今大会では決勝最下位の第6位となってしまいました。

使用シューズは5.10のハイアングル。 

FIVE TEN(ファイブテン) ハイアングル 1400485 US8.5(26.5cm) 2018年モデル

FIVE TEN(ファイブテン) ハイアングル 1400485 US8.5(26.5cm) 2018年モデル

 

故障が響いたのでしょうか、オンサイトの選手が続いた第1課題でまさかの完登ならず。ゾーンは獲得したものの、かなり体力を消費してしまった模様。第1課題の疲労が響いたのか完登はまさかの1つという結果となりました。

 

第5位:杉本 怜

f:id:Ziddorie:20190203215618p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

圧倒的安定感を誇ると解説に言わしめた杉本選手。ウィットに富んだ「強すぎもと」のモットーを掲げていましたが第1課題ではもったいないフォールが連発。フラッシュかと思いきやまさかの4トライ。思わず解説も「ヒヤヒヤしました」と言ってしまいます。

使用シューズはラ・スポルティバのフューチュラ。

La Sportiva Futura climbing shoe???Men 's 39.5 M EU ブルー

La Sportiva Futura climbing shoe???Men 's 39.5 M EU ブルー

 

ノーエッジという特殊なシューズを使用している唯一の選手でした。どうも動きに疲労が目立っていて、もしベストコンディションだったら、違う結果になったのではと思ってしまいました。

 

第4位:村井 隆一

f:id:Ziddorie:20190203215245p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

167センチという決してリーチが長くない身長を体幹の強さで補っています。壁に張り付くような登り方が印象的でした。片手で引きながら、もう片方の手でプッシュできるという技巧派の面も見せます。

 

使用シューズはアンパラレル・リグルス

UNPARALLEL(アンパラレル) レグルス 1410014 US7.0(25.0cm)

UNPARALLEL(アンパラレル) レグルス 1410014 US7.0(25.0cm)

 

第2課題では時間切れという本当に惜しい結果になってしまいました。それでも諦めない村井選手の制限時間間近の連登には心打たれました。

 

第3位:土肥 圭太

f:id:Ziddorie:20190203213604p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

脱力系クライマーと評される土肥選手。しなやかな登りでスラブ壁の決勝第1課題では完登スタート、第2課題も完登とこれ以上ない滑り出しを見せ、解説にも波に乗っているとも言われました。足を切らない堅実な登りを見せます。

土肥選手はマッドロックの使い手。しかもスラブ壁と傾斜壁でシューズを使い分けています。スラブ壁課題で使っていたのはマッドロックのレモラ。 

[マッドロック] MAD ROCK Remora Remora Blue (ブルー/9.5)

[マッドロック] MAD ROCK Remora Remora Blue (ブルー/9.5)

 

f:id:Ziddorie:20190203213634p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

そして強傾斜ではマッドロックのシャークを使っています。

完登数は楢崎選手と同じなのですが、トライ数で惜しくも3位。完登は2つと横並びだったのですが、コツコツとゾーン(ボーナスホールド)を積み重ねて、堅実に第3位をもぎ取っていきました。それでも前回大会が27位だったということを踏まえると成長著しい選手です。

それにしても、マッドロックの使い手を初めてボルダリング・ジャパンカップで見ました。世界ユース選手権では優勝経験のある若き18歳。決勝課題で唯一の10代でした。2020年の東京オリンピック活躍が期待されます。

 

第2位:楢崎 智亜

f:id:Ziddorie:20190203215117p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

毎回優勝候補と言われながら、ジャパンカップでは優勝をつかんだことがない楢崎選手。リーチの長さを生かして準決勝課題でホールドを飛ばす姿を見せるなど、モットーに掲げた”TOMOA STYLE” を決勝課題でも遺憾無く見せつけました。

強傾斜はめっぽう強く、ランジやダブルダイノなどの飛びつく課題で持ち味を発揮する楢崎選手でしたが、オンサイト完登者が続いたスラブの第1課題に3トライを要した上に完登できなかったのが響いたのか、またも優勝が手のひらから滑り落ちてしまいました。

使用シューズはアンパラレル・レグルスです。

UNPARALLEL(アンパラレル) レグルス 1410014 US7.0(25.0cm)

UNPARALLEL(アンパラレル) レグルス 1410014 US7.0(25.0cm)

 

今までの5.10とは違ってアンパラレルに使用シューズを変更したようです。約135度の傾斜の第2課題ではあっという間に登ってしまい、強傾斜での安定感、飛びつきでの力強さを活かしたもの、スラブ壁多めの決勝課題では惜しくも2位となってしまいました。

 

第1位:石松大晟

f:id:Ziddorie:20190203220057p:plain
Image:第14回ボルダリングジャパンカップ 男子決勝 - YouTube

過去最高成績が第4位、前回のボルダリング・ジャパンカップでは第5位だった石松選手。今回の優勝したクライマーです。乗りに乗ったときに手がつけられない爆発力を持ったクライマーとも言われています。今回は乗りに乗っていたのでしょう。自身初の優勝を飾りました。

第1課題では”Sloper Love”のTシャツ通りオンサイト。トレーニングではスラブ対策を重点的に行なったという成果が出ました。強傾斜の第2課題では消耗してしまいましたが気迫の完登。つまり、他の優勝候補が完登できなかった第1課題もオンサイトし、第2・第3課題を完登したということで、文句なしの見事な優勝。

使用シューズはラ・スポルティバのスクァマ

もともと強傾斜が得意だったのに、スラブのトレーニングを行い、決勝課題にスラブ課題が多かったというのもあって自身初の優勝を飾りました。今大会のモットー「楽しむ!」にピッタリの結果となりました。

 

鍵となった課題

第14回ボルダリング・ジャパンカップで鍵となった課題はやはり第1課題。スラブ壁ということでバランス系かと思いきや、かなり握力を消耗する設定でした。使用ホールドがスカイブルー・ガーリックサーフ(訂正:動画を見返してみたらmagalaのホールドでした。お詫びして訂正いたします。)の濡れた氷のようなツルツルした面とザラザラした面を持つデュアルテクスチャのホールドでしたので、予想以上に消耗する課題となっていました。

優勝課題の全てはこの動画で詳しく解説されています。傾斜がどれくらいなのか、ホールドがどんな角度で付いているのか理解りやすくCGで再現してしているので見ごたえがありました。

www.youtube.com

また、今回の決勝課題では強傾斜課題が第2課題だけとかなり特殊なセットになっていました。優勝候補の楢崎選手が第1課題を完登できなかったというのも手伝って、スラブを強化した石松選手が優勝しました。

 

第14回ボルダリング・ジャパンカップ

パワー系というよりバランス系・パズル系の課題が多かった第14回ボルダリング・ジャパンカップの決勝課題。準決勝課題とは異なる試合運びとなりました。個人的には楢崎明智選手と楢崎智亜選手の兄弟対決が決勝で見られるかも?って思っていたのですが、それは叶いませんでした。

2020年の東京オリンピックを控えたクライマーにとって試金石のような意味を持つ第14回ボルダリング・ジャパンカップ、若手選手や頭角を表してきた選手の活躍が目立つ大会でした。2020年の日本代表の代表権争いが白熱しそうです。