ボルダリングに欠かせないのはチョークとブラシ。どちらもすべり止めの効果を持ちますが、ブラシはホールドに使います。ホールドがつかみにくい!と思うのであれば、まずブラッシングをしてみましょう。そうするとあんなに持ちにくかったホールドが意外にあっさり持てちゃうかもしれません。
ホールドをブラッシングしてあげるとどうなるの?
ホールドの表面は細かな凹凸があり、まるで紙ヤスリのようです。
そのザラザラで摩擦力を高めてホールドを保持するのですが、長い期間ホールドが使われていると、そのザラザラがチョークやクライミングシューズのソールによって埋められて均一な表面になってしまいます。
そうすると摩擦が効かなくなり一気にホールドが持ちづらくなってしまいます。そうなってしまったホールドはブラシでチョークやソールを取り除いてあげないとフリクションが復活しません。
チョークで真っ白なホールドやソールで真っ黒になったホールドはトライ前にブラシで元のホールドの色がわかるくらいに磨いてあげることをおすすめします。
一点だけ注意!ホールドを傷つけないで!
一口にブラシと言ってもいろいろな種類があります。
動物の毛を使ったものや金たわしの様な剛毛なものまで…ブラシ選びで重要なことはホールドを傷つけないブラシを選ぶことです。
基本的に動物の毛を使ったものならば大丈夫なのですが、金たわしのような毛の硬度が高いものはチョークを落とすばかりかホールドまで削ってしまいます。
ホールドの表面のザラザラがなくなってしまうと最早ホールドを交換する以外に手立てがありません。
ましてや外岩のような課題でそのような自体になってしまうと取り返しのつかないことになってしまいますので、必ず動物の毛を用いたブラシを選びましょう。
ブラシの掛け方のコツとは?
基本的にコツらしいコツはないのですが、まず、力を入れすぎないことを意識しましょう。
力を入れてゴシゴシやると先に言ったようにホールドを傷つけてしまいます。
また、ブラシもどんどん摩耗していくのであまり長持ちしなくなってしまいます。
次にチョークやソールのカスをあまり吸い込まないように気をつけましょう。
チョークはともかく、ソールはゴムでできているので、積極的に吸い込むと健康に悪影響が出るかもしれません。
シャツの首周りをもって口や鼻を覆ったり、息を吹きかけながらできるだけホコリを吸い込まないように気をつけましょう。
ホールドを磨き終わったら、必ずそのホールドを軽く吹いてチョークやソールの残りカスを取り除いて上げましょう。
チョークがホールドの表面に残っている状態だとどうしても滑りやすくなってしまいます。
ヌメったホールドの磨き方にはコツがある!
大してチョークやソールで汚れてもいないのに全然持てないホールドがあります。
それはチョークやソールのせいではなく、手汗のせいの可能性が高いです。
手汗でホールドがヌルヌルになってしまうとビックリするくらいホールドの保持が難しくなります。
ビギナーウォールのホールドがそうなっている事が多いのですが、中上級者が取組む壁のホールドもいつの間にかヌルヌルになっている時もあります。
きっと本気トライの連発の間に気づかずそうなってしまったのでしょう。
そういったホールドはブラシだけではなかなかきれいになりません。
ヌメったホールドはブラシに少しチョークをふりかけてホールドを磨いてあげましょう。
そうするとチョークが手汗を吸い込んでダマになるので効率よくヌメりを除去できます。
おすすめのブラシたち!
ブラシはほとんどのボルダリングジムに用意されているので自分から購入する必要はないかもしれません。
ですが、ジムによっては数が少なかったり、毛足が短かったりするので一本でもチョークバッグに指しておくと便利かもしれません。
おすすめは竹ブラシです。
一本100円以下という激安さに加え、豚毛仕上げなのでホールドを傷つけることも少ないでしょう。
他にもかわいいチョークバッグでおなじみの8B+やラピスなどのホールドメーカーがブラシを販売しています。
特に8B+のブラシ、ワーザル君は可愛いのでチョークバックと合わせて使いたいですね!
少々根が張るのが難点ですが、ホールドメーカーが販売しているブラシもあります。
ホールドメーカーゆえのノウハウや毛足が長持ちする工夫がこなされているのかもしれません。
メトリウスやBlack diamondなどのホールドメーカーやクライミングアパレルメーカーもノウハウを活かした形状や作りになっているので実戦派の方はこちらの方がいいかもしれませんね。