私事ですが、ボルダリングを初めてもう3年目になりました。下手の横好きな私が3年間も同じ趣味に打ち込んでいるのはかなり珍しいのですが、どれ位の期間でどれ位の難易度の課題が登れるようになるのか、ちょっと振り返ってみます。
手っ取り早く言うと…
あくまで私の成長速度なので、参考までに…ということで最初に私のボルダリングの最高グレード更新の記録を最初に乗っけておきます。
- 6級:ボルダリングの初日
- 5級:ボルダリングを始めて数週間
- 4級:ボルダリングを始めて3ヶ月
- 3級:ボルダリングを始めて約6ヶ月
- 2級:ボルダリングを始めて約1年
- 1級:ボルダリングを始めて約3年
- 初段:ボルダリングを始めて約3年
ボルダリング開始6ヶ月まで:4級課題と戦う
初めてボルダリングをやったのは約5年前。6級くらいの課題が出来るようになっていたのに何故かやめてしまいました。その2年後くらいに急にボルダリング熱が再燃し、秋葉原のボルダリングジムにクライミングシューズを買いに行きました。
ボルダリングジムには平日の会社帰りに1回と休日の1回と最低でも週に2回は登るようにしていました。調子のいい時は週に3回は通うようになりました。最初のうちは5級を登るのもギリギリ。登れない5級課題も多くオンサイト出来るのもありませんでした。
週2回のボルダリングを3ヶ月ほど続けていたのですが、登れる5級課題があらかた終わってしまい、4級課題にトライしました。結果としては全然登れず敗退。でも同じ課題をトライし続けていたら、ボルダリング開始3ヶ月目に初めて4級が登れました。
一度登れてしまうと不思議なもので、4級課題と急に戦えるように自信がつきました。ボルダリング開始から6ヶ月間はほぼ4級課題以下と戦っていました。ボルダリングジムに行く頻度はこの記事を参考にどうぞ!
ボルダリング開始6ヶ月〜1年:初めてのケガ
ボルダリングを初めて半年ほど経った所で、3級のランジ課題というものに出会いました。そのムーブがあまりにもかっこよくてトライしまくっていました。そんな所初めてやった故障が右の三頭筋の筋断裂です。その時の反省を込めて書いた記事がこれ。
この頃から細かいケガが増えてきました。それもそのはず、6ヶ月間もボルダリングをやっていながら大したケアを行ってきていなかったのですから。今までのツケが回ってきたかのように細かい故障が増えました。
指皮の剥がれもそうですが、TFCC靭帯も痛めめました。そんな故障に見舞われながらもボルダリングを開始して半年くらいで初めての3級をクリア。4級のオンサイトもぼちぼちと増えてきたのもボルダリングを初めて1年くらいでした。
ボルダリング開始から1年〜1年半:ケアとトレーニング
ケアの重要さを知り、ケガをしないクライミングを心がけ始めたのがこの辺です。登る日も登らない日もストレッチや体操を心がけました。それでも慢性的な腰痛には悩まされました。
特にクライムダウンが出来ないようなハードなトライを重ねた日や強傾斜の課題を打ちまくった日は腰痛がひどかったです。そんな所で役に立ったのがこの腰のストレッチです。今でも続けているくらい効果的な体操でした。
次に取り組んでいたのがキャンパスボードやフィンガーボードを使ったトレーニングです。特にフィンガーボードはお家で出来るのでおすすめです。
設置方法はこちら。
真面目にトレーニングすれば、それはもうハードに追い込めちゃいます。その成果があってかボルダリングを始めてちょうど1年目くらいの日に長く取り組んでいた2級を初クリア。
ボルダリング開始から1年半〜2年半:長く苦しい停滞期
もう2年以上ボルダリングに取り組んでいたらクライミングはもはや生活の一部となってしまいました。それと同時に長く終わりの見えない停滞期にも突入しました。
1年以上最高グレードやオンサイトグレードの更新がなかったのです。2級以上の課題になってくるとそういう状態に陥るのは普通のことなんだって気づきましたが、2級や3級の時の感覚とは全然違いました。
クライミングに対するモチベーションも下がり、ジムに行っても昔できた課題をおさらいするものの進捗はなく「あぁ、今日も新しい課題ができなかったなぁ…」と肩を落として帰る日々が続きました。
こういう経験が続くと他のジムに行っても「登れそうな課題」ばかりを選んでトライしていました。こういう課題の選び方ってよくなくて、自分の成長を肉体的にも精神的にも非常に阻害してくれます。
登れそうな課題を登れても「まぁ俺ってこんなもんだよね」って自分の限界の裏付けになるし、登れなくても「うわ、俺って相当だめじゃん」って自分を過小評価してしまいがちです。そういう悪循環に陥ったのがこの時期の1年間でした。
ボルダリング開始から2年半〜現在まで
登れそうな課題ばかり選んで登っていた1年間が続き、最高グレードの更新もない1年間でしたが、私よりも後にボルダリングを始めた常連さんが1級をトライしているのを見て「俺だってできない課題をやらなきゃダメだ」って思い、とにかくスタートできそうな1級・初段課題を探しては落っこちました。
そんななか、実に1年ぶりのグレード更新が起きました。1級課題を登れました。緩傾斜のカチピンチ課題だったのをよく覚えています。指の皮も指紋が見えなくなるくらいボロボロになりましたが、そんなことはどうでもいいくらい喜びました。
その1級課題の1週間後、またしてもグレード更新が起きました。今度は初段です。今までのスランプは一体何だったんだ?ってくらいの衝撃。ゴールホールドを取りに行くとき、それまで「ガンバ!」と励ましてくれていたクライマー仲間達が息を呑むように静になった氷のように研ぎ澄まされた瞬間は生涯忘れることの出来ない経験でしょう。
その後、他のジムでも初段をクリアし、まぐれではないということを確信できました。これほどの2週連続の最高グレードの更新はもう二度とないでしょう…
成長速度は人それぞれ
今回はボルダリングを始めて3年目ってことで私のボルダリングの最高グレードを振り返ってみました。もちろん人によっては速い・遅いはあるでしょう。ボルダリングジムに行く頻度やその人の性格や食生活・体質によっても大きく変化するところなので単純に比較出来ないですが、気になっちゃいますよね。
速い人だと1年で初段を登れちゃう人もいるそうです。そんな人と比べたら才能ないのかも…って思われるかもしれませんが、ボルダリングやクライミング、登山に至ってもコンペでもない限り、誰かと比べて優劣をつける競技じゃないですよね?
だから自分のペースで自分の出来ない課題に挑めばいいと思います。ただし「登れそうな課題」ばっかりやるのはダメですけどね!