コマや迷路でトレーニング
フィンガーボードだけじゃない!
ボルダリングやクライミングのトレーニンググッズと言えば壁に取り付けるフィンガーボードが真っ先に思い浮かびますよね。ほかにも、手軽なものだとメトリウスのグリップセイバーに代表される握力強化グッズ。
でもボルダリングの世界は日進月歩。複雑なシェイプのホールドが作られるようになったり、大きなボリューム(ハリボテ)が作られるようになってきました。そんなホールドの進化に取り残されること無く、トレーニンググッズたちも進化を続けてきました。
今回は最新で、ちょっと変わった(?)ボルダリングのトレーニンググッズを紹介していきますよ!
AntWorks:Climbing Burger
Image:Produkte | Antworks
UFOみたいな形をしていますが、正しくはハンバーガーです。これをぶら下げて使います。このトレーニングボード(?)の周囲にはホールドが用意されていて、そこを使ってトレーニングをします。
これ一つでトゥフックやポケット、スローパーも練習できちゃうスゴイやつ。しかもロープに吊るされているだけなので、体幹もついでに鍛えられちゃうっていう仕様。プッシュアップにも使ってたりしています。
難点は値段と設置場所ですかね…空中に浮かせておかないといけないので、設置方法が難しいですね。あとはお値段堂々の6万円超え。良いとこのジムの半年パスくらい買えちゃいますね…
AntWroks:Peg Board
Image:Ant Hill 63 | Antworks
見た目は極一般的なフィンガーボードですが、何やら穴が空いています。これをポケットのように使ってトレーニングするのではなく、これに棒を入れてハシゴを登るようなトレーニングをします。こういったボードのことをクライミング界隈ではペグボードと呼びます。
キャンパが出来ない人でもそれに近い状況を作り出せるって所に工夫を感じますね。棒をスローパーっぽいものに交換したりして色んなトレーニングのバリエーションを生み出す所もいいですね。
上級者向けには大型のペグボードが用意されています。お家に設置したい人は小型のペグボードとフィンガーボードのハイブリッドがあります。
Image:Strong Ant 2 | Antworks
AntWorks:Rotant
Image:Rotant Sphere | Antworks
今回一番変わってると思われるのがこのトレーニンググッズ。小学校の頃作ったことがあるぶんぶんゴマの原理をボルダリングに取り入れたのがこのグッズ。
スローパーを鷲掴みにして遠心力に抵抗することで握力を強化します。厚紙でできたコマでも結構な抵抗を感じるのに、こんな金属でできたウェイトをぶん回しても大丈夫なの…?って気もしますが、上手くトレーニングをすれば握力だけじゃなくて背中の筋肉も鍛えられそうですよね。
4アームストロング
こちらはちょっとトレーニングとは違いますが、これを使うとパンプしにくくなるっていうクライマーにとって夢のようなグッズです。もともとはモトクロスの選手向けに無理やりパンプを解く機材として発明されたそうです。
原理は簡単。肘先にこのリングを取り付けてハンドルを回すとマッサージヘッドが降りてきて無理やり筋肉を平たく押し広げます。そうすると固まった筋肉の血流が復活して老廃物が取り除かれますよってお話。
詳しくはジャック中根さんの本に書いてあるので詳しくはそちらを読んでほしいのですが、このグッズを使うことでパンプはしにくくなるものの、最大出力は変わらないので、登れなかった課題が急に登れるようになるって事はないそうです。
Stuntwerk:迷路
先に紹介したAnt Worksのペグボードと似た形ですが、こちらはワンオフ製品。ペグボードのように穴を使ったトレーニングではなく、迷路のような溝をペグを通してトレーニングします。
引っかかり方がペグとは違うので、頭を使いそうですよね。脚ブラでやるので判断スピードも求められてちょっと違ったゲーム性も求められて面白そうです。この迷路ボードがあるのはドイツにあるStantwerkというジム。
やはりドイツにはこういった変わり種のトレーニンググッズが集まりがちなのでしょうか…
まずは普通のトレーニンググッズから
ここで紹介したトレーニンググッズは特色が強いので、初めてのトレーニンググッズは購入しやすい普通のトレーニンググッズをおすすめします。何と言っても変わり種はちょっと高いですからね…
もしフィンガーボードが欲しいのなら、メトリウスとかのボードをおすすめします。そちらのほうが安価ですし、設置もしやすいですしね。フィンガーボードの設置方法はこちらの記事を参考にしてみてください。2x4材があればかなり丈夫に設置できますよ。
おすすめのフィンガーボードはMoonのPhat Boyあたりが良いですね。私も使ってますけど、難しすぎず、優しすぎずでちょうどいいです。