ボルダリングやクライミングは指にハードなスポーツです。毎日登りたい気持ちはわかりますが、本当にやってしまうと指や肘、肩の故障で長期離脱も起こりえます。ボルダリング行きたいけど、今日は指の健康のためにもちょっと別のスポーツにチャレンジしてみませんか?
ボルダリングと相性のいいスポーツって?
ボルダリングやクライミングと相性がいいスポーツを簡単に説明すると、ボルダリングで培ったムーブや筋肉が他のスポーツで活用できたり、他のスポーツで鍛えられる筋肉や技術がボルダリングに活かせるようなスポーツです。
こういうスポーツを複数持っているとクライミングジムでも他のスポーツでも体を鍛えられて、よい連鎖反応が続きます。そうすればボルダリングも他のスポーツもぐんぐん上達できるのでおすすめですよ。
スポーツその1:ジョギング、ランニング
ジョギングやランニングはボルダリングととても相性の良いスポーツです。ボルダリングで筋肉をつけてジョギングで脂肪燃焼することで、登りも走りも強く、速くすることができます。
ボルダリングは広背筋や脊柱起立筋、大円筋などの背中側の筋肉、つまり体幹の筋肉を主に使います。ジョギングでは体全身の筋肉と主に大腿四頭筋やハムストリングなどの足の筋肉を使います。つまりボルダリングとジョギングを交互にすることで、全身の筋肉を鍛えることが出来ます!
体幹がぶれたジョギングは空気の抜けたタイヤを履いた自転車の様にスピードも出ないのでボルダリング経験のある人はジョギングやランニングに向いているかもしれませんね。ボルダリングをする時の足の指の感覚はジョギングの蹴り出しのパワーにつながるのでボルダリングの経験がある人はジョギングにも有利になるでしょう。
ボルダリングとジョギングで鍛えられる筋肉は人間の体の中で最も大きい筋肉なので何もしていなくても消費されるカロリーが多いです。つまり基礎代謝が上がって太りにくく、リバウンドもしにくい体にすることができるってことです。ジョギングで体が軽くなれば登りだって楽になるのでボルダリングにだって効果的ですよ。一番のおすすめです。
スポーツその2:サーフィン
ショートボードよりもロングボードの方がおすすめです。サーフィンというスポーツはチャラいイメージが先行しそうですが実際にやってみると、恐ろしくストイックなスポーツだと気付かされます。なにせ海でのスポーツです。最悪死ぬことだってあります。
そんなサーフィンとボルダリングで共通して鍛えられるのが体幹の筋肉とバランス力。サーフィンは不安定な波の上で腕立て伏せの要領で立ち上がり、バランスを取って波に乗り続けます。この時に使われる全身の筋肉を動員する感覚はスラブ壁でジブスに乗り込むような感覚に似ています。
サーフィンのトレーニングでスリックラインと呼ばれるグッズが使われることがあります。
これは平べったいゴム紐のようなもので、両端を柱などに縛り付け、綱渡りをするようにゴム紐の上に立ち、バランス感覚を養うというものです。実はこのトレーニンググッズはボルダリングやクライミングの世界でも使われています。それだけボルダリングとサーフィンに求められる感覚は似ているということでしょう。
スポーツその3:ヨガ
ボルダリングには柔軟性が必要です。柔軟性と一口に言っても180度開脚ができるできないとダメ!ってわけじゃなくて関節の可動域が重要です。例えば背中で合掌や握手ができるかがボルダリングではとても重要です。
ストレッチでも可動域を広げることが出来ますが、ヨガには姿勢矯正や肩こり腰痛改善の効果もあります。お家でじっとレストやストレッチをするよりも、ヨガで一汗かくのもいいでしょう。加圧ヨガやホットヨガなんかのしっかりとしたトレーニングも可能なので体験してみてはいかがでしょうか?
肩や肩甲骨の可動域が広がればリーチが伸びます。股関節の柔軟性が上がれば不安定なフットホールドに乗り込んだ時の安定感が向上します。もしかしたらボルダラーに必要なストレッチはヨガにすべて含まれているのかもしれませんね。
オフトレにはジョギングが最適!
ジョギング、サーフィン、ヨガと3つのスポーツを紹介してきましたが、オフトレに最もおすすめなのがジョギングです。何と言っても減量につながるのと、ほとんど初期費用がいらないってところがおすすめポイントです。
体重が1kg減れば体感グレードが1つ下がると言われるくらい減量は超重要です。つまり、4級で苦しんでいる人が1kg痩せると体感5級に感じられるくらいの難易度に下がるということです。「あの課題が落とせない…」って人はジョギングで体重を減らしてみるのはいかがでしょうか?
ジョギングにハマれば自然とボルダリングも上達するので、最高に相性の良いスポーツと言えるでしょう!