お家でバシバシ強くなれ!
トレーニングボードの効果って?
ボルダリングって色んなホールドをつかみますよね。丸っこいスローパーや薄くて小さいカチホールドなど…そういったホールドを1枚のボードにまとめたものをトレーニングボードと言います。
忙しくてジムに行けないときでもトレーニングボードがあればボルダリングのトレーニングができちゃうっていう優れものです。もちろんフットワークのトレーニングは出来ないのですが、保持力が鍛えられるのでクライミングで有利になります。
私自身、トレーニングボードを5級課題と戦うくらいになってきてから購入、設置しました。ジムに行けない日でも軽く懸垂やぶら下がりをやるようになってから4級のオンサイトがバシバシ決まるようになりました。
ちょうど伸び盛りの時期でもありましたが、ボルダリングに効果的なのは間違いありません。トレーニングボードの導入を検討してはいかがでしょうか?
トレーニングボードの取り付け方
基本的にトレーニングボードは壁にネジを打ち込んで固定しますが、賃貸などに住んでいる人はそんなこと出来ないですよね…
でも大丈夫!壁に傷をつけずにトレーニングボードをDIYで設置できる方法があります。それが、ドアフレームを利用するパターンとディアウォールを使用するパターンです。
こっちがおすすめのディアウォールによる設置の方法。
そしてこちらがドアフレームを利用するパターン。
私は2つとも試したことがありますが、おすすめはディアウォールを使用するパターンですね。自由な所に設置できるのと、強度が十分なのでおすすめです。今まで一度もディアウォールが外れてしまったっていう事はありません。
前置きが長くなりましたが、設置方法もわかった所でレベル別おすすめトレーニングボードを紹介していきますよ!
初心者向けトレーニングボード
まず最初におすすめするのがMoonのファットボーイ。私の愛用するトレーニングボードでもあります。小さく、シンプルな形なのに必要十分な数のホールドが用意されています。ポケット、カチ、ガバ…これ1枚あれば十分トレーニングが可能です。
2級以上と戦うようになってきてからは、カチが大きいなぁ…と少々物足りなくなってきますがトレーニングは十分可能なので迷ったらこれ!って感じでおすすめです!
次におすすめなのがメトリウスのプロジェクトボード。私がファットボーイと最後まで迷ったトレーニングボードです。
実はこちらのほうがホールドのバリエーションが豊富。シングルフィンガーポケットや薄めのカチも厚めのポケットもたくさん。デカいガバもあるので単純な懸垂もやりやすいですよね。
なぜ、メトリウスのプロジェクトボードを選ばなかったのかと言えば、重さ。こちらのほうが中身がギュギュっと詰まっていて重たいんです。だから設置が大変かな…って思ってファットボーイを選びました。
中級者向けトレーニングボード
すでに3級以上を登れるってクライマーにはもう少しホールドの種類が多いトレーニングボードのほうがよいでしょう。
まずおすすめするのがメトリウスのシュミレーションボード。先に紹介したプロジェクトボードとくらべてかなり大型化しています。その分使えるホールドが一気に増加。
薄めのポケットやカチ、てっぺんのガバも3つに増えて左右にキャンパとかしたら楽しそうですね。ホールドが増えた分ずっしり重たく・大きくなっているので設置場所には要注意。
次におすすめするのがBeastMakerの1000シリーズ。シンプルな造形で、小さめですが簡単なホールドが省かれている中級者向け仕様。この1000シリーズにはスローパーが用意されています。中央に2つ、斜めになっている所がそうです。もちろん左右はガバが用意されているので懸垂トレにも利用できます。
上級者向けトレーニングボード
初段以上をコンスタントに落としたいって人やコンペ出場を狙って追い込んでいるって人には向きますが、それ以外の人ににはぶら下がることすら出来ないってのがこのレベルのトレーニングボードです。間違っても初心者は選ばないように…
最初に紹介したファットボーイの親玉的存在。こちらのフィンガーボードは中央のポケットが1つしかありません。そこでファットボーイと本製品を区別してくださいね。
これがガバなら世の中のホールドの90%がガバになるんじゃないか?ってくらいの薄めのガバがてっぺんに設置されているのと激薄のカチホールドが左右に2つ。外岩派の人ならニヤッてしちゃうくらいの薄カチホールドです。
こちらも中級者向けトレーニングボードで紹介したbeastmaker1000の上位機種です。大型・凶悪化したこのトレーニングボード、トップクライマーのトレーニング映像なんかでもよく目にします。
保持させないことを目的とした激辛スローパーや指が出来ていない人がトライしたら確実に指を痛めるであろうシングルフィンガーのポケットも用意されています。基本的に甘めのホールドが無いので、トレーニングする方のスキルも求められてしまうのがこのレベルのフィンガーボードです。
無難なものを選びましょう
今回紹介してきたトレーニングボードですが、ほとんどのクライマーは初心者向けボードでOKだと思います。お家でトレーニングするのも十分効果的ですが、やっぱりジムや外岩に行くのが一番!
お家トレーニングで指を痛めてジムで十分に登れないなんて本末転倒ですからね。そういった意味でもちょっと優し目のトレーニングボードの方が良いでしょう。
でもボルダリングが強くなってきちゃうとどうしても物足りなくなった時に買い換えれば良いのです。買い換えずとも、今持っているフィンガーボードトレーニングをする時に水の入ったペットボトルを入れたリュックを背負ってやれば負荷は一気に上がります。
もしくはこういったウェイトを使ってみてはどうでしょうか?
工夫次第で初心者向けホールドも長く使える相棒になってくれますよ!