ボルダリングには様々なホールドが使われます。
ボルダリングを始めたての頃は特にホールドを意識なくても簡単に登れる課題ばかりですが、級が上がっていくに連れてホールドの処理方法を押さえておかないと、あっという間に登れなくなってしまいます。
代表的なホールドの処理の方法を覚えてかっこ良くスムーズに登っちゃいましょう!
まずはこれだけ!ガバ、ピンチ、スローパー
10級から6級くらいまでの課題はこの3つのホールドが多く使われます。
まずはこの3つのホールドの処理の方法を覚えてきましょう。
といってもガバホールドはほとんど何も考えなくても持てるようになっていますが…
ガバ(ジャグ)ホールド
Image:How to Grip Indoor Climbing Holds | Rock Climbing - YouTube
ガバホールドはその名の通り「ガバッともてるホールド」だからこの名がつきました。
ジャグホールドとは海外の言い方ですね。
ガバホールドがボルダリングの中で最も持ちやすいホールドです。
しかし、こんな優しいホールドでも注意すべきことがあります。
それはカバホールドはマメが出来やすいというところです。
しっかりと手がかかるからこそ、指の付け根や指関節の間にマメができて潰れたりします。
そうなってしまうと痛くて登れなくなってしまうので、最初のうちはテーピングをして登るようにしましょう。
ピンチホールド
Image:How to Grip Indoor Climbing Holds | Rock Climbing - YouTube
ピンチホールドとはつまむようにして持つホールドのことです。
このホールドに苦しめられる人も多いでしょう。
ピンチホールドを確実に処理するために必要なのは親指をしっかりと意識するというところです。
親指の力は他の指と比べて強いのでしっかりとホールドを保持することができます。
他の4本の指をしっかりとそろえてホールドをつかむ所もポイントです。
ピンチホールドは普通、縦長い形状をしているので、細長いホールドが縦方向に設置されていたらピンチ持ちを試してみましょう。
スローパーホールド
Image:How to Grip Indoor Climbing Holds | Rock Climbing - YouTube
スローパーホールドは初心者の壁とも言える処理が難しいホールドです。
あの丸っこいホールドは指に力を入れて保持しようとすると指とホールドの間に隙間ができて簡単に体が剥がれてしまいます。
このホールドの処理は難しいため、別に記事にしていますので是非そちらを読んでみてください。
一言で言えば、スローパーを処理するためには重心のコントロールが重要でスローパーホールドを保持できるかどうかの7割は重心のコントロールにかかっています。
上級者への試金石!難しいホールド達
これまでに挙げたホールド以外にもボルダリングには難しいホールドがたくさんあります。
普通5級以上の課題になってくるとこれから紹介する様なホールドが登場してきます。
カチ(クリンプ)ホールド
Image:How to Grip Indoor Climbing Holds | Rock Climbing - YouTube
カチホールドと言われるホールドは主に5級以上の課題に出てきます。
英語ではクリンプと言ったりします。
このカチホールドは非常に薄く、厚めのカチホールドでスマホくらい、薄いとクレジットカードを2,3枚重ねたくらいの厚みしかありません。
このホールドを保持するためには、カチ持ちという特殊な持ち方をしなければいけません。
カチ持ちとは指の第一関節を反らせるようにして指を握りこみ、親指で人差し指を押さえ込むという持ち方です。
横から見たらこんな形になります。
Image:Climbing Techniques: Using Different Types Of Climbing Holds - YouTube
この持ち方は指への負担がかなり大きく故障につながりやすいものですので、指に違和感が発生したらすぐにクライミングは中止すべきです。
ポケットホールド
Image:Climbing Techniques: Using Different Types Of Climbing Holds - YouTube
最後に紹介するのはポケットホールドです。
写真のように指を穴に突っ込むような形でホールドを持ちます。
指が入る数によってツーフィンガー、スリーフィンガーポケットと言ったりします。
難しい課題になってくるとツーフィンガーやワンフィンガーが当たり前の様に出てきます。
このホールドはホールドをつかんでいる指とそうでない指の握り具合が大きく異なるのでカチホールドと同じかそれ以上に故障につながりやすいです。
落下するときに他のホールドと違って指が抜けるのに若干のタイムラグがあるのも指を痛めやすいです。
ポケットでパキる人が多いのもこういった理由があるためです。
ポケット課題はあまりやり過ぎないように、自分でトライ回数を決めて取組むことをおすすめします。
ホールドを正しく処理してスムーズに登ろう!
ホールドを正しく持てば登りがぐっと楽になります。
スローパーを指を曲げて持とうとすると簡単に体が壁から剥がれますし、ピンチホールドを親指抜きで登ろうとすることもできません。
どうしても登れない課題があるのなら、まずはホールドを正しく保持できているかどうかを見なおしてみるのも良いかもしれませんね。
でも、ボルダリングを長くやっているとガバホールドがどんどん増えてきます。
どういう事かというと、指の力がついてきて今までカチ持ちレベルのホールドだったのがガバホールド並の感覚でつかめるようになってくる、ということです。
逆にボルダリング歴が長い人の「あれガバだから〜〜」という言葉は信用してはいけません!