ボルダリング=握力ゲームではない!
ボルダリングやクライミングって握力なしに壁を登ることはできませんよね。だからボルダリング=握力ゲームって思っちゃうのは仕方ないことです。でも本当はボルダリング=握力温存ゲームなのです。
一体どういうことなのかというとボルダリングは握力だけで登るスポーツではないからです。握力がなければもちろん壁を登ることができませんので「ここぞ!」ってところまで握力を消費しないように限られた握力をとことん温存する握力温存ゲームなのです。
握力なんとかなるのは5級まで!
ジムによってバラつきはもちろんありますが、握力で無理やり保持できるホールドが多いのは6〜5級くらいまででしょう。つまり握力があれば無理矢理にでも保持できる=握力ゲームと勘違いしてしまうのかもしれませんね。
4級以上の課題になってくると姿勢の向きや重心のコントロールができないと握力だけじゃどうしても保持できないホールドが多くなってきます。握力でカバーできないところをまかなうのがムーブだったりフットワークだったりするわけです。
上手く握力をテクニックでカバーしている人の登りを見てみるとまるで煙が上昇していくような重さを感じさせない登りをしています。それは腕力ではなく脚力で体を持ち上げているからなのです。
脚力がエンジン、腕力がハンドル
懸垂何回できるでしょうか?10回?20回?流石に20回は厳しいでしょうか?でも特に鍛えていなくてもスクワットは10回〜20回はできますよね?
クライミングでは脚の力を使って体を上昇させます。でも脚の力は基本的に真上にしか伝わりません。しかも体の重心を脚力のベクトルが通過していないと体は回転してしまいます。
そうならないための腕の力です。腕は脚力の向きと重心をコントロールして自分の行きたい方向に操縦するハンドルの様な働きをします。パンチよりキックのほうがパワーがあるように脚力は腕力の3倍以上のパワーがあると言われていて人間の体で大きな筋肉は下半身に集中しています。二足歩行するためのエンジンのような役割ですね。脚力=エンジン、腕力=ハンドルと役割分担をしていると考えるとわかりやすいかもしれません。
で、実際の握力は?
参考までに私の握力を計測した時の記録を紹介しておきます。ボルダリングを開始した直後のそこそこフレッシュな状態での記録です。
・右:50kg
・左:45kg
う~ん…高いのか低いのか…私の年齢の平均握力は48kgらしいので*1左手はちょっと平均に届いていませんね。両腕あわせてようやく平均って感じですね。
で、この握力でどれだけの級が登れるのかというとジムの初段まではなんとかなりました。(個人的な感覚なので多少ブレはあると思いますが…)初段以上を狙うのであれば握力よりも体幹や脚力、あと冗談でも何でもなく「メンタル」の強化が必要になってくるでしょう。その辺はまた別の話で…
とまぁ、腕力と握力の話をしてきましたが平均程度の握力があればボルダリングは十分楽しむことができますよ。もちろんグリップセイバーなどで握力を強化するのも有効なトレーニングですので、こそトレには持って来いですよ!
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