足場が限定されてくるとボルダリングの難易度も一気に上がりますよね。
8級くらいまでは足場が自由なので楽ちんですが、7級くらいから足場が限定されてきて難易度が上がってきます。
フットホールドが限定されても慌てない！
6級をトライしている人が失敗する例として足場と体の向きがあっていないから無駄に体力を消耗して落っこちる、という例が一番多いような気がします。
要は足場が限定されてしまって不自然な姿勢を取ってしまって登れない、ということですね。
不自然な姿勢といってもピンと来ないかもしれませんが、片足でフットホールドに乗っている場合、重心がフットホールドの真上に来ていないと腕への負担が大きくなります。
両足がフットホールドに乗っている場合は両足の間に重心がないと安定しません。
6級の課題ではそんな不自然な体勢を簡単に解消できるテクニックがあります。
それは「足の入れ替え」です。
なぜ足の入れ替えで楽に登れるの？
足の入れ替えをやるとどうして6級が楽に登れるようになるのかといいうと、6級でつまづいている人の多くは手が先行して、足が付いてきていないことが多いからです。
手が先行する→上半身と下半身の距離が遠くなる→体の傾きが大きくなる→腕への負担が大きくなる→落下する。という流れで登れなくなってしまいます。
そこで足の入れ替えを行うことで重心が上半身側に移動して体が安定して腕の負担が減り、スムーズなムーブにつながります。
特に6級以上の課題からはトラバースという横移動の課題が増えてきます。
6級より簡単な課題はスタートホールドのほとんど真上にゴールホールドがあるので、単純に真上に登れば良いのですが、級が上がるにつれて、ゴールが左右方向にずれてあったり、右に大きく移動した後に左に蛇行するという様な課題設定が見られます。
足の入れ替え方法とは？
いきなり足を入れ替えろと言われてもなかなか難しいものです。
とはいえ、6級のフットホールドはまだまだ大きめのホールドがほとんどなので、この段階でしっかりと足の入れ替えを練習しておけば5級以上の課題でもきっと役に立つはずです。
入れ替え方法その1：徐々にずらす
Rock Climbing Technique for Beginners : How to Switch Feet ! - YouTube
まずはこのやり方を覚えましょう。5級以上でも当たり前のように使います。
やり方としてはシンプルでフットホールドの端っこに乗っかってスペースを作り、そのスペースにもう一方の足を乗せるというやり方です。
この方法のいいところは腕への負担が少ないという点です。
必ずどちらかの足がホールドに乗っているので、腕や指の力が十分についていない人でも安心ですね。
ただし、極端に小さいホールド（6級にはあまりありませんが…）だとちょっと難しいかもしれません。
そういった場合は次の方法を試してみましょう。
入れ替え方法その2：ジャンプ
Rock Climbing Technique for Beginners : How to Switch Feet ! - YouTube
こちらはフットホールドが小さい場合や手のホールドの持ちがいい場合に使うと良いでしょう。
ジャンプでの足の入れ替えの良い所は小さなフットホールドでも足の入れ替えができるということと非常にスピーディーに足の入れ替えができるということろです。
ボルダリングでスピードを求められることはないのですが、腕への負担を減らすという点では重要です。
ジャンプでの入れ替えのほうが難易度は上がるのですが、足の入れ替えといえばこういったジャンプの入れ替えが多いです。
この入れ替え方法はシビアなバランスを求められるスラブの壁の場合や手のホールドがスローパーのように悪いホールドの場合では使うことができません。
そういった場合は先にあげた徐々にずらす方法で足の入れ替えを行いましょう。
足の入れ替えで重心移動を学ぼう！
今回紹介した6級課題の攻略方法は主に足の入れ替えによる重心移動に関するものだけでした。
6級課題自体は落ち着いて取り組めばそこまで難しくないものですが、力任せに課題に取り組んでいてもクライミングの技術は身につきません。
足の入れ替えは重心のコントロールに直結するのでボルダリングにおいてとても重要なものです。
6級で培った技術はきっと5級や4級課題でも生きてくるので、6級課題で足の入れ替えを覚えてきましょう！
今回参考にした動画
www.youtube.com今回参考にした動画はこちらです。
このVegan Rockclimbingチャンネルは初心者向けに詳しい動画説明をしているので、英語をある程度聞き取れる人はこのチャンネルをサブスクライブしておくのもありかもしれませんね！
