ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

【デッドポイント】ガンガン登れてかっこいい!ちょっとパワー系のムーブのコツ

この記事をシェアする

f:id:Ziddorie:20160303200100j:plain

タイミングは一瞬。一瞬の無重力を逃さない!
2018年3月29日更新

デッドポイントの基本原理

デッドポイントは今までに紹介したドロップニーやフラッギングとくらべて、ちょっとパワーが必要なムーブです。デッドポイントは腕や脚の筋肉を使って一瞬体を持ち上げて、落下するまでの時間の無重量状態を利用して次の手を出すっていうムーブなんです。

 

もちろん腕だけの筋肉だけを使って無重量状態を作るのは大変なので、脚の筋肉も有効活用しましょう。筋肉の使い分けのイメージはこんな感じ。

  • 腕の筋肉:体を壁に引き寄せる
  • 脚の筋肉:体を上方向に持ち上げる

落下までの一瞬の間に次の手を出すっていう、パワー系のムーブ。これをマスターすればガシガシとスピーディーなクライミングが出来ますよ!他にも足の入れ替えをする暇がない!ってときにもパワーで乗り切れる有効なムーブなので、是非ここで覚えていきましょう!

 

デッドポイントのやり方!

f:id:Ziddorie:20160303202725g:plain
Image: https://youtu.be/UOZP8TPEHe8

デッドポイントの基本原理が分かったら、クライミングウォールでやってみましょう。コツは落下までの一瞬の無重力状態の間に手を出すってところでしたよね。

  1. 壁に正対した状態でスタート
  2. 腰を引いてタメを作る
  3. 一気に腕を引き、脚の屈伸を利用して壁に沿って伸び上がる
  4. 体が上昇して落下するまでの間に腕を伸ばす!

壁に正対した状態ってどういうこと?って思うかもしれませんが、これはダイアゴナルやフラッギングの状態のように腰の側面がクライミングウォールに向き合っていない状態です。おへそが壁の方を向いているってイメージですね。

 

もちろんフラッギングのような状態からでもデッドポイントは出来ますが、横方向に飛ぶ軌道を描き、体の振れを止める必要があるので、難易度は上がります。

 

その正対した状態で一気に伸び上がって次のホールドをつかみます。伸び上がるためにも助走、タメが必要です。振り子のように腰を引いてタメを作ります。タメの反動を利用して一気に伸び上がります!そうすると上昇〜落下までの間は無重力になりますので、その瞬間に腕を伸ばして次のホールドをつかみます。

 

この一気に伸び上がるのにパワーが必要なので、初心者が連続してトライすると一瞬で疲れちゃいます。5級くらいまではデッドポイントが必要な課題は出てこないので、出来るだけドロップニーやフラッギング、ダイアゴナルを使って登ることをおすすめします。

デッドポイントの成功はタイミングにあり!

デッドポイントのコツとしては腕を伸ばし始めるタイミングを覚えるってことです。デッドポイントを覚えたての人でやりがちの間違いが、腕を伸ばし始めるタイミングが遅いってところです。体が落下を始めたタイミングで腕を伸ばしても遅いんです。

 

落下が始まったタイミングで腕を伸ばしちゃうと、飛距離が伸びません。しかも落下の衝撃を腕だけで受け止めることになるので、ホールドを触っても保持できずにフォールしてしまうことにつながります。

 

他にもフットホールドも重要です。基本ムーブを覚えていますか?右手を伸ばす時は右足を伸ばすってムーブでしたよね。デッドポイントでも同じことが言えて、右手を伸ばす時は右足をホールドに乗っけるようにしましょう。

 

デッドポイントで取るホールドが悪くても足が残っているとギリギリ保持につながるので、出来るだけ足は残すように気をつけましょう!

 

デッドポイントのメリット!

デッドポイントのメリットは一気に距離を詰めることができるってところです。いま保持しているホールドが悪くてマッチや足の入れ替えが聞かないって時に効果を発揮するムーブです。

 

いま保持しているホールドが悪くても、次のホールドが持ちやすそう(ガバ)なホールドの時にデッドポイントでスムーズに切り抜けると、結果的に握力を温存することが出来ます。

 

いま保持しているホールドが悪い…って状況を一気に打開できる。そんな可能性を秘めたダイナミックなムーブです。

 

デッドポイントの弱点…

デッドポイントの弱点としては、1つ目がデッドポイントで取るホールドがある程度、持ちやすいホールドじゃないとデッドポイントが決まらないってところです。

 

スローパーだったり、薄いホールドだったらデッドポイントで保持できなかったりします。他にも着地点の狙いがつきにくいのでポケットなんかにデッドポイントするとポケット以外を叩いて突き指したりします。

 

2つ目にフラッギングなどのムーブと比べてパワーが必要なので、初心者にはおすすめできません。デッドポイントだけで登ることを覚えちゃうと、カウンターバランスなどの微妙な重心移動をなかなか覚えることが出来ません。

 

5級くらいからデッドポイントを覚えよう!

デッドポイントは体を引き付けるだけのパワーとホールドを「止める」保持力が必要な高度なムーブです。そのため、ボルダリング初心者にはおすすめしません。

 

その点、初心者がやりがちなムーブがデッドポイントだったりします。特にレンタルシューズを履いている人がデッドポイントで強引にガシガシ登るところを見かけます。でもデッドポイントを使用する必要がない状況でデッドポイントをしちゃうと腕力の消耗を招きます。

 

フラッギングやダイアゴナルでどうしても処理できなさそうだ…って時の「ここぞ!」ってシチュエーションの時にデッドポイントをやるようにしましょう!

 

 

足なしデッドポイント:キャンパ

おまけとして、脚を使わずにデッドポイントをするムーブ紹介します。このムーブはキャンパと言います。こういったムーブです。

f:id:Ziddorie:20160303204516g:plain
youtube / https://youtu.be/LbsK4PUsX0U

体全体のバネを使って次のホールドをつかみに行っています。こんなムーブはボルダリング上級者でもないと出来ないムーブです。

 


youtu.be

 

f:id:Ziddorie:20200216172459j:plain
f:id:Ziddorie:20200216173042j:plain