ニューヨークからの刺客。
Urban Plastixの特徴!
今回紹介するのは”Urban Plastix(アーバンプラスチックス)”というホールドメーカー。
以前紹介したことのあるKilter(キルター)と資本を共有している、2011年創立の新興ホールドメーカーです。
新興メーカーと侮るなかれ。クライマーならニヤリとしてしまうシェイプを持つホールドを生産しています。
一度見たなら「なんだあれ!?」と思ってしまう有機的なグニャグニャホールドから直線的な人工的なホールドまで取り揃えています。
大きめのジムなら必ずと言っていいほど配置されているのが、Urban Plastixのホールド。
ある程度クライミング経験がある人なら、実はあのホールドはUrban Plastixだったの?と気づくことでしょう。
グニャった溝をピンチせよ!
Urban Plastixといえばこのグニャっとしたシェイプとグニャッとした溝が細かく掘られているホールドでしょう。
指に添わせてピンチするのもよし、無視してゴリ押しピンチするも良しな握っていて面白いホールドとなっています。
こんなに大きなピンチホールドもあります。
一見ピンチできる場所がたくさんあるように見えますが、実際にはホールドの角度や前後のホールドの関係で保持できるところは限られてしまいます。
チョーク跡を見ればどこを保持すればいいかわかるのですが、ほんの少し持つところが変わるだけでびっくりするほど持てなかったり持てたりする面白いホールドです。
宿ロキでよく見るやつ。優しさの塊です。
4級くらいまでの課題でよく使われている印象があります。ガバホールドでサイドプルでもとても持ちやすいホールドです。
珍しいデュアルテクスチャなマイクロホールド
やや大きめのカチホールドです。珍しいことにこのカチホールドはツルツルの面とザラザラの面が同居するデュアルテクスチャホールドなのです。
親指を効かせて持ち感を安定させるテクニックが使いづらくなっているんです。
こちらはフットホールドですが、ツルツルの面とザラザラの部分がこの小さなホールドに同居していることがよく分かると思います。
こういう小さいホールドがスラブに使われていると、登るのが本当に怖い!
足の指先でホールドのどこに乗っているのか把握しないと簡単にスリップフォールしてしまいます。
極浅ポケットピンチ
これまでのクニャクニャとした形とは違い、直線が多用されたホールドとなっています。
しかも極浅いポケットが左右に配置され、指にも優しくない極悪のホールド感となっています。
強傾斜の壁に配置されていたら間違いなく核心ホールドでしょう。
ちなみにグニャッとしたホールドでも極浅ピンチが用意されています。
細かい溝にしっかりと指を沿わせて持たないと簡単に剥がれてしまいそうです…
触りたくなるホールドがいっぱい
グニャグニャのホールドを見るとなんだか触りたくなってきますよね。
課題での使われ方を見て「あれはどうやって処理するんだろう…?」って好奇心をそそられますよね。
それもそのはず。このホールドを作っているシェイパー、Peter Juhlさんはクライマー。
だからクライマー心をわかっているんですね。
Peter Juhlさんが作っているホールドはKilterなど含めて195種類!(2019年11月現在)
Urban Plastixのホールドはなかなかレアですが、シェイプがとても特徴的なので一目見るとわかるでしょう。
ぜひ触ってみてください。溝が指にフィットする感覚はニヤリとしてしまいますよ。