ホールド界のミニマリスト
Simpl.の特徴!
ボリューム(ハリボテ)がメインのホールドメーカー。それがSimpl.です。しかもそのボリュームたちは直線的なシェイプが多く、ほとんどが三角形のピラミッドのような形をしています。
ボリュームの仕上げはザラザラでフリクションがバチバチに効きます!個人的にはFlatholdほどの摩擦はないように思います。それでも指皮をザリっと持っていかれること間違いなし。
Simpl.のホールドはその名の通り、簡素な形のボリュームが多いのですが、表面の仕上げに特徴があります。それがボリュームの一部に全く摩擦がないエリアがあるってところです。手でつかもうとしてもフリクションが全く無く、フットホールドにも使えません!白い塗料が塗られている部分は全く手も足も効かないのでムーブが制限されます。
最近のセットなどでは、こういう2面性を持つホールドが多く使われています。最近だと八王子のボルダリングワールドカップの女子決勝でツルツルとザラザラを併せ持つスカイブルー・ガーリックサーフというボリュームが使われていました。
△三角のボリュームたち!△
Image:Wooden classic pyramids – Simpl
やっぱりSimpl.といえば、この形と色!新品のSimpl.のボリュームは発色が良くてすごくきれいなんですよね。ただ、チョークやソールの汚れで段々と汚れていきやすいのが悲しい…この青い部分がザラザラで白い部分がツルツルな面です。このツルツル面がSimpl.ホールドがSimpl.ホールドたる所以ですね。
大きさは様々で手で持てるような大きさからランジの足場に使えるくらいのデカデカとしたものまであります。ツルツル面が大きくなったりして、持てるところがぐぐっと制限されてきています。
Image:Wooden classic pyramids – Simpl
△三角っぽいホールドたち!△
Image:Wannabe wooden volumes – Simpl
Simpl.はボリュームのラインナップが豊富ですけれど、細かいホールドも販売しています。こういう小さく細いホールドだってあります。そしてやはりツルツルとザラザラ面を持っていて、持ち方を考えさせられます。
こういうSimpl.のホールドってなかなかお目に書かれなくて私自身まだ触ることができていません。いかにも持ち方を制限されそうなホールド…ぜひこのホールドが使われているセットを登りたいものです!
Image:Wannabe wooden volumes – Simpl
□四角いボリュームたち!□
Image:Wooden trapez – Simpl
三角ときたらやっぱり四角です。小さめのボリュームだとギリギリピンチで保持できますが、大きめのボリュームになってくるとツルツルの部分を極厚ピンチをしなくちゃいけなくなる極悪ボリュームです。
そしてSimpl.ホールドといえばこのデカデカのボリューム!
Image:Wooden prisms – Simpl
人が座れるくらいのデカさがあるこのボリューム。新宿ロッキー2018年6月のセットでは贅沢にもこのSimpl.ボリュームをまるまる使った1級のセットがあります。
新宿ロッキーにはたくさんのSimpl.ホールドがあるので触ってみたいって人は出稽古に向かってみてはどうでしょうか?
ツルツルとザラザラでクライミングが面白い!
Simpl.のホールドのようにツルツルとザラザラの面が準備されていると普通のホールドやボリュームと違って持ち方やムーブが制限されます。たとえばアンダーで持とうとしても、下面にツルツル面があるので上面をラップ持ちしなくちゃだめだ!とかです。
Simpl.ホールドはSo iLLやFlatholdのボリュームのように複雑な形をしておらず、面白みにかけるかもしれませんが、こういったツルツル面があることでクライミングを面白くしてくれています。
ホールドメーカーって、いかにザラザラな表面と複雑なシェイプを作るかを研究しそうですが、あえてのツルツルな表面とミニマルなシェイプを追求しているのがSimpl.というホールドメーカー。ボリュームメインというだけあって小さめのジムでは、なかなかお目にかかれませんが、ジムでSimpl.ホールドを見つけたときはそのツルツルっぷりを確かめてみてはいかがでしょうか?