このフリクションは信じられる
Morphoの特徴!
ザリッザリのザリ。もう指皮もソールもゴリゴリに減っていくのがわかるのが、このホールドメーカーの特徴。個人的にはFlatholdよりもザリザリのフリクションを持っています。
形も色々あるんですけど、Morphoのホールドの面白いのが直線的な大型ボリューム(ハリボテ)が多いって所。三角のでっかいホールドが壁に張り付いている様子はまるでCGのようです。しかも触れば止まるというフリクションの持ち主。なんだか自分が強くなった気分すらします。
一方で小さめのボリュームやホールドだと曲線や球面が多用されたシェイプが多いですね。スローピーなホールドを止める時はTFCC靭帯を痛めがちなので、手首のテーピングをして靭帯を保護しておきましょう。
蝶々(Morpho)という優雅な名前を持つホールドメーカーですが、基本的に優しいホールドがありません。むしろホールドの処理にスキルが必要なドSホールドが多いです。しかも処理に失敗すると高確率で擦り傷を負うというリスクも潜んでいます。
直線シェイプボリュームたち!
Image:MORPHO CATALOG 2017/2018 by MORPHO Volumes & Holds - issuu
Morphoのボリュームといえばこの三角形!その名もプリズム。最近のコンペの課題だとコーディネーションランジの足場に使われちゃったりしていますが、ザリザリのフリクションを活かして普通に手で持つセットに使われたりしています。
Image:MORPHO CATALOG 2017/2018 by MORPHO Volumes & Holds - issuu
プリズムのような直線的な三角形みたいなボリューム、トーラスです。こちらは1面が平べったい形をしていて、まるで屋根のような形をしています。適当に飛びついても意外と止まるという「俺強いかも?!」って思わせてくれるボリューム。
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ここまで来ちゃうとボリューム単体で使われることが少なくなってくる大きさ。その名もアローヘッド。色んなホールドを取り付けるようにビス穴もたくさん用意されています。単体で使用するにしても、肘や膝をぶつけたら確実にひどい怪我を負うのをお約束するフリクション。
球面多用なホールド達
Image:MORPHO CATALOG 2017/2018 by MORPHO Volumes & Holds - issuu
私が初めてMorphoホールドを意識したのがこのボーンというホールド。その時の衝撃は今でもよく覚えています。4級課題に使われていたのですが、「何だこれ!?止まるぞ!?」ってびっくりしました。ギリギリピンチができる絶妙な大きさが職人技を感じさせます。
Image:MORPHO CATALOG 2017/2018 by MORPHO Volumes & Holds - issuu
大嫌いなアイツ。まんまる。ほんとにまんまるなスフィアというホールド。このホールドが使われている課題で初めてTFCCを痛めました。そんな思い出のあるホールド。フリクションがスゴイからバシッと止まるから余計靭帯を痛めやすいのかもしれませんね。
Image:MORPHO CATALOG 2017/2018 by MORPHO Volumes & Holds - issuu
手で持つにも足で踏むにも不安なホールド。割りと垂壁やスラブに使われてることが多いパラサイツというホールド。どの辺が寄生なのかよくわかりませんがエッジの部分とホールド側面にスメアしないと安定して立つことが出来ません。
名前が妙にかっこいい…
Morphoって妙に名前が格好いいホールドが多くて調べるのが楽しいです。おんなじ直線的なホールドでもシリウス・ポラリス・ケンタウリなどの天文学的な名前からアルジェバラス(代数学)・セオリムス(定理)・ピタゴラスなんかの数学的な名前もあります。
スロベニア発のホールドメーカーでザリザリのフリクションを誇るMorphoですが、このホールドが多用されている課題には注意点があります。それが半端なチョークアップで登っちゃダメ!ってことです。
特に新品のホールドだと表面がザラザラで一瞬で指皮がなくなってしまいます。だからしっかりとチョークアップして指を保護してあげましょう。そうしないと指皮がベロンってなっちゃいますよ!他にもスローパー課題には手首のサポーターやテーピングを忘れないようにしてくださいね!