Molphoを超えたまん丸さ…
Lapis holdsの特徴!
初心者キラーの代名詞と言っても過言ではないホールドがスローパーですよね。あの丸っこいツルッとした表面をどう保持するかがクライマーの腕の見せ所ですよね。Lapis holdsではそういうまん丸のホールドが特徴的です。
Lapis holdsはまん丸なホールド以外にも曲線を活かした指や指皮に優しいホールドを多くリリースしており、初心者課題にも多く使われています。指の曲がりにしなやかにフィットするようにデザインされているので、普通のガバよりもつかみやすくなっています。
ホールドの表面はFlatholdやMolphoのようなザラッザラの仕上げにはなっていませんが、昔ながらのホールドの手触りで思わずニヤッとしてしまいます。スローパーのホールドは非常に滑りやすいのでブラッシングを念入りにやっておかないと行けないのがちょっとだけ面倒ですが…
○丸いホールドたち!○
Image:Balls 03 - Climbing holds
これがLapis holdの特徴!きれいに球状に仕上げられたホールドですよね。控えめに刻印されたロゴも丸がメインのロゴになっています。こういう大きめの球状ホールドはホールドと壁の間の奥側を狙うと保持できます。
Image:Balls 02 - Climbing holds
同じようなまん丸のホールドでも出っ張りの違いで保持難易度が全然変わってきます。当然薄めホールドだと保持難易度は上がり、いくら優しいLapis holdsでもガバといかなくなってしまいます。
指に優しいガバホールド!
Image:Macro Goodies 01 - Climbing holds
Lapis holdはガバホールド(とても持ちやすいホールド)のラインナップが豊富です。嬉しい限りですね。特に持ちやすいガバホールドがこのMacroシリーズ。8級くらいまでの課題でメインで使われています。
とても持ちやすいだけでなく、マッチもやりやすくなっていたりして、4級くらいの強傾斜壁ではレストポイント的な意味で準備されていることもよくあります。
肉厚ピンチホールドたち!
Image:Pinches 04 - Climbing holds
Lapis holdsのドSな一面を垣間見れるのがこのピンチホールドシリーズです。ピンチとはホールドをつまむようにして持つことで、縦に細長いホールドを処理するときに使用する技です。
なぜかLapis holdsはピンチホールドに注力していて、持てそうで持てないギリギリの厚さに挑戦してきます。親指の力をフルに活用してホールドを処理しなくてはいけないのでピンチホールドが苦手な人も結構います。
Image:Pinches 02 - Climbing holds
他にもLapis holdsは小型のピンチもラインナップにあったりします。アイスホッケーのパックを半分に切ったくらいの大きさで、このホールドが縦についていたりすると「このセッター鬼畜だな…」なんて心の中でぼやいたりしています。
もちろんこういったピンチホールドでも真横を向いていたら、非常に持ちのいいホールドになります。だからセッターの意志がありありと読み取れるホールドにもなります。なるほど、ここを核心にしたいのね…ってかんじです。
優しい曲線でクライミングが面白い!
Molphoや360ホールドのようなコンペなんかで使われるような高難易度のホールドとは無縁のホールドメーカーですが、Lapis holdは初心者にも優しいホールドを幅広く取り揃えています。
私自身、5級くらいが最高グレードだった時は「このホールドメーカー大好き!」って思ってたのがLapis holdsです。たくさんクライミングをしても指だこができにくいような曲線になっているので初心者クライマーにとっても嬉しいですよね。
こういうクライミングの裾野を広げるような働きを見せるホールドメーカーって結構貴重です。特に昨今のクライミングシューズの性能向上とクライマーの平均レベルの向上に伴って難しいホールドばかりが生産されるようになってしまうと、初心者にとっては難しすぎて登れない!ってなっちゃいますものね。
Lapis holdsのような優しいホールドを多く作ってくれるホールドメーカーは貴重な存在です。もちろんまん丸のホールドやピンチホールドはめっちゃ厳しいですが…