そら豆と鷹の爪とクレジットカード
Flatholdの特徴!
スイス生まれのホールドメーカー。大きめのジムでも小さめのジムでもよく見かけるのがこのFlatholdのホールドです。原色ビカビカのホールドなので名前を知らなくても見たことある人も多いのでは無いでしょうか?
FlatholdはルートセッターのManuel Hassler氏によって設立。自身の課題で使いたいようなホールドを作成してきました。クライマーが思わず「ニヤッ」としてしまうホールドをたくさん作ってきました。
Flatholdの特徴といえば、何と言ってもそのフリクション(摩擦力)!のぺっとしたホールドでも適切な位置に手がかかれば、魔法のように「ビタッ!」って止まります。この感覚は他のホールドにはない快感です。
それではFlatholdのホールド(一部)をさっそく見ていきましょう!
Revivalシリーズ
Image:Flathold
Flatholdの代表的なホールド、それがRevivalシリーズではないでしょうか?通称そら豆。私もこのホールドが使われている課題を見ると、それが何級であっても「おし、触ってみるか!」ってなっちゃいます。
指先から手のひらまでをビッタリとホールドにくっつけないと、体が簡単に剥がれてしまうこのホールド。大好きなクライマーも多いのでは?
他にも小さめのそら豆ホールドもご用意。こちらは辛めのホールドです。
Image:Flathold
Superstar・Thunderbirdsシリーズ
Image:Flathold
グリッとえぐれたフォルムと非常に大きいのが特徴的なこのSuperstarシリーズ。そら豆とくらべてホールド感はちょっと良さげ。えぐれた所を狙えばがっちり止まります。
ジムによっては6級くらいから登場するホールドです。でもそんな6級課題でも舐めてかかると簡単にフォールしてしまうのでご注意を。
Image:Flathold
そしてFlatholdの最新作のThunderbirdsシリーズ。通称鷹の爪。今までのまるっとしたシェイプからうって変わって直線的なフォルム。真ん中あたりを鷲づかみするようにすると吉。
ドSセッターによって強傾斜に設置されそうな肉厚ピンチホールドですね。
Electric Flavourシリーズ
Image:Flathold
ボリューム満点のホールドばかりがFlatholdではありません。激薄カチホールドも製造しているのがFlatholdのスゴイところ。ビス止めではないネジ止めのホールドです。
厚さはクレジットカードくらい。まともに保持できません。Flatholdのザラザラのフリクションは健在なのですが、その摩擦によって指の肉が剥がれそうになってしまいます。
Tokyo2020シリーズ
Image:Flathold
東京五輪を狙ったモデルなのでしょうか?そら豆や鷹の爪ホールドと比べてちょっと小型でホールドとハリボテの中間くらいのサイズとなっています。
注目すべきはホールドの輪郭。そら豆や鷹の爪のホールドの輪郭はネジ止めしやすいように平坦になっていますが、Tokyo2020シリーズはそのようになっていません。
これは結構大きな変更で、カチホールドが得意な人やエッジングシューズを使っている人はホールドの輪郭の部分をホールドしたり、エッジングしたりすることができます。でもTokyo2020シリーズではそんなことができなくなっているので、より競技性が上がっています。
今までの人工的なシェイプから複雑な曲線が入り乱れた外岩っぽいデザインになっているのでホールド感も変わってくるのかもしれません。
Image:Flathold
残念ながら私はまだこのホールドを触れていません…でも写真から伝わるこのザリザリ感。指皮が一気に持って行かれそうです…
どんなホールドがお好き?
今回はFlatholdを紹介てきました。Flatholdは大型のホールドのイメージが強いと思いますが、新作のホールドでは小型だったり、直線的なデザインから曲線が多いデザインが増えてきていますね。
ただしFlatholdのホールドはかなりお高い…Flatholdのみでセットされた課題はホールドの価格だけで10万円を超えるなんてザラ。人気なホールドなだけあってジムオーナー泣かせなホールドですね…
Image:Flathold
最近流行りのツルツルホールドも出てきていて今後のFlatholdの新作から目が離せませんよ!今度ジムに行くときはFlatholdのホールドを探してみてください!