とにかくでかくて目立ちまくり。
Fictionの特徴!
今回紹介するのが”Fiction”というホールドメーカー。「あれ?このまえ紹介してなかったっけ?」っていう人もいるはず。そっちのホールドメーカーは”Friction”で、今回紹介するのは”Fiction”です!フリクションとフィクション。一文字違うだけ…
Fictionのホールドはなんと言っても超でかいってのが特徴です。初めてFictionのホールド(ハリボテ)を見たときは「何じゃあのボリュームはァ!?」って思ったものです。ホールドの上にハンドフリーで全然乗れちゃうレベル。小さめのボルダリングジムでは設置すら難しいというサイズ感。
もちろんハリボテだけのFictionではありません!MorphoやFlatholdのようなザラザラの表面に施した等高線のようなラインが入ったホールドはひと目でFrictionとわかります。それではFictionのホールドを見ていきましょう!
手頃なサイズのホールドたち!
ImagePhantom - slopers XL - set of climbing holds | FICTION HOLDS
大きいだけが取り柄のFictionではありません。PHANTOMシリーズでは手頃なサイズのスローパーを展開しています。ただのスローパーだと見くびってはいけません。左右非対称のシェイプは取り付け角度によっては激辛スローパーから激甘ガバになったりします。
Image:Juggernaut - jugs MEGA - set of climbing holds | FICTION HOLDS
次に紹介するのがJuggernautシリーズ。ジャガーノートっていう物騒な名前ですけど、裏腹に超優しいホールドなんです。もうLapis並に優しいガバガバホールド。特徴的なラインアドリングとロゴでFictionだってわかります。もう指皮をいたわりすぎるレベルの指に優しいホールドたちです。
激辛ピンチホールドたち!
Image:Hypnosis - pinches MEGA - set of climbing holds | FICTION HOLDS
指にそう形のホールドなこの”HYPNOSIS”シリーズ。指の大きさに近い溝が掘られているから上手く握ればバチバチに摩擦が聞いて保持できちゃう感じのホールド。垂壁ならば5級くらいから使われますが、160度壁だと初段のレストポイントとして使われちゃうホールド。
Image:Invaders - pockets S - set of climbing holds | FICTION HOLDS
ハリボテシリーズはでかいくせにポケットはやたらに浅くて小さいのがFictionの特徴。小さいのはいいとして浅いのは本当に辛い!指の第一関節だけで保持する角度で固定されちゃうと怪我が怖くてチャレンジするのにも気合が必要です。
本領発揮!巨大ハリボテ!
Image:Moon dust - climbing volume | FICTION HOLDS
本領発揮のデカデカホールドの登場です。三日月型のホールドですが、一番大きな辺で1メートルをゆうに超えるサイズを誇っています。デカデカのハリボテですが探せば持ちのいいところはあります。特に白い部分のえぐれた部分。
Image:Earth and Water - climbing volume | FICTION HOLDS
さっきのがムーンならこっちは地球です。地球がこんなふうになってしまうのは困りますが、大きさとしては月とほとんど同じです。左下のえぐれたクレーターはハンドホールドにもスローパーっぽく持てますし、ダブルトゥフックでバットハングもできちゃいます。
Image:All NEW!!! Yucatan climbing volume | FICTION HOLDS
最後に体積で言うと最大級のボリュームです。恐竜を絶滅に追いやった隕石が落っこちたユカタン半島の名前を関したボリュームです。もはやどうやって壁にくっついているのかが不思議なレベル。もはや壁の延長。
でかいホールドが面白い!
Fictionのホールドは本当にレアです。小さいサイズのホールドは割と見かけることはありますが、デッカデカのハリボテはなかなかお目にかかれません。理由としてはハリボテのサイズが大きすぎて設置できる壁面がないってことと価格がびっくりするくらい高価ってところ。
最後にあげたユカタンボリュームは為替にもよりますが約5.5万円はします。そういった経済的・環境的なハードルでFictionホールドのボリュームが設置されているボルダリングジムはレアです。
もし運良く自分のホームジムにFictionホールドがある場合は是非その課題にトライしてみてください!大きいなりの特殊なルートがセットされている可能性がありますし、何よりでかいホールドの課題は楽しいですから!