でかすぎて距離感が狂います。
Dimension Volumesの特徴!
カナダのケベック州に本社があるDimension Volumesというボリューム(ハリボテ)専門のボリュームメーカーです。
一切のホールドを作っていないところに潔さすら感じます。
このDimension Volumesの特徴はとにかくでかいボリュームを作っているというところ。
ハリボテというよりも、壁の拡張と言ったほうがいいかもしれないサイズです。
小さなジムでは決して設置できないサイズのボリュームなので、お目にかかるジムは大型ジムに限られます。
使われる用途としてはランジの足場や着地点、壁の拡張として使われることが多いです。
追加ホールドを取り付けることが前提とされているので、ボルト穴が空いていますが、追加ホールドがない状態では直線的なスローパーホールドになります。
ボックスシリーズ
最も代表的なボリュームのラインナップが、このボックスシリーズでしょう。
なんの変哲もない直方体のホールド。この写真ではどれほどの大きさなのかわかりにくいですよね。
実際にこのホールドを使ってみるとこんなふうなサイズ感になります。
中央の女性クライマーが乗っかっているのが最も大きなサイズのボックスボリュームとなっています。
ボックスLの最も長い箇所で約1メートルと規格外のサイズになっています。
昔品ロキにこれらのボックスホールドを複数個使った課題があったのですが、壁が追加されたのかな?と思うほどでした。
追加ホールドがほとんどなく、3級にしては非常に苦労した思い出があります。
ボリュームが壁から突き出ているようでどこかSFチックな見た目をしていますね。
サイズもビッグなだけあって価格もビッグです。
最も大きなボックスボリュームの価格は4.5万円となっております。
ヘックスボックスシリーズ
個人的にはこちらのボリュームのほうが好み。六角形のボックスボリュームです。
サイズはボックスよりもやや小さめですが、それでも超巨大です。
上記の写真ではバルジ壁の下部に使用されていますね。ここまでどうやって登ってきて、これからどこへ登るのか全くわかりませんが、そのサイズ感が伝わるでしょうか?
ちなみに2019年12月現在、このホールドを使った3級課題が品ロキにあり、ダブルダイノの着地点に使用されたり、道中のホールドとして使用されています。
ピラミッドシリーズ
ピラミッドのような形をしているボリュームです。大きなピラミッドは足場に使われ、小さなピラミッドはスローパーホールドとして使用されることが多いです。
やっぱり規格外のデカさです…
似たようなホールドにSimpl.のがありますが、Simpl.のものはツルツルとザラザラが同居したデュアルテクスチャーホールドになっており、サイズも小さめです。
こういったホールドの対処にはラップ持ちを試してみるとうまくいくことがあります。
手首の摩擦も利用して無理やり保持するのですが、手首の皮がズルズルになるのでやりすぎには注意です。
レアなボリュームです…
ホールドを全く作らないという特徴を持つボリュームメーカー、Dimension Volumesでした。読者の皆様でも実は見たことないって人も多いのではないでしょうか?
Dimension Volumes自体がかなり新し目のホールドメーカーということ、Dimension Volumesのボリュームがでかすぎるということ、価格も高価というだけあって、なかなか目にすることがありません。
特にデカイといのは両刃の剣で、都内の小さめのガレージジムなどでは、ボックスシリーズなんかはとてもじゃないですが、設置できないでしょう。
だからDimension Volumesを使ったホールドを見るとグレード関係なく触っています。だってレアなんだもん!
ホールドの仕上げ自体はでかいから荒いというわけではなく、表面にはしっかりとザラザラ処理がなされているので、単体でも使用できるという優秀なハリボテが生産されています。
他にもいろいろな面白いボリュームがあるので、興味がある方は下記の公式ホームページをチェックしてみましょう!