誰かのクライミングを後ろから見ていると、シューズを確認しなくても例えば「あぁ、あの人SCARPA好きそうだなぁ」と思うときがあります。スカルパに限らず、なんとなく贔屓のシューズメーカーに特有のムーブというか登りをしている様に思います。今回は各シューズメーカーに現れる勝手な性格(偏見?)を見ていきます。
この記事は個人的なイメージです!
クライミングの性格は十人十色です。俺はスカルパ使いだけどそんなことないぞ!とかテナヤ使ってるけど体硬いよ!って人もいるとは思いますが、何となくそんな感じがするなぁ…って感じのふわっとしたまとめなのでフ~ンこんな感じかぁって思っていただけたらと思います!それではいってみましょう。
優等生なLa Sportiva
ジムでよく見るシューズその1なラ・スポルティバ。このシューズを使っているクライマーは足をできるだけ切らず丁寧なムーブを心がけているようなイメージがあります。無理にランジやデッドでホールドを取りに行くのではなく、課題のセッターの意図を汲み取り、正解ムーブを探そうとする姿勢があるように思います。
結構パワーなファイブテン
ジムでよく見るシューズその2なファイブテン。このシューズを使っているクライマーは結構ダイナミックなムーブが好きなのかな?と思ったりします。というのもソールの性能が良いので、振られてもスメアで体勢を立て直せるからでしょうか。だからパワームーブが決まるのでしょう。
力こそパワーなSCARPA
パワー系クライマーが使っているイメージが有るスカルパ。インスティンクトVSとかは特に強い人が履いているイメージがあります。足ブラ、デッド、ランジ、ダイノ…そういったムーブ多用してもなかなかヨレない体力をお持ちなのでしょう。ちょっとシューズの形が他のメーカーとは違うのか、私の周りでは足形が合わない人が結構いました。
軟体動物なテナヤ
カエルのマークが特徴的なテナヤ。テナヤユーザはパワー系ムーブを嫌う反面、体の使い方が上手く足を極力切らずに登っているように思います。得意なムーブはハイステップと手に足。正解ムーブでなくとも持ち前の柔軟性でスイスイと煙のように登っていきます。
外岩派閥なイボルブ
個人的にレンタルシューズでよく使われているイメージもあるのですが、バリバリのハイエンドシューズもリリースしているイボルブ。アメリカのメーカーとだけあって質実剛健、機能的な作りが特徴です。特にトップモデルのシャーマンはちょっと重たい代わりに一体どうしたら壊れるんだろう?と思うくらいものすごく丈夫に作られています。トゥフックをミスってもシューズのアッパーソールが破れる様な事が想像できない…Evolv Valor Rockshoe – Climbing Gear Review | Climbing Gear Reviews
幻のマッドロック
3年以上ボルダリングジムにかよっていて一度だけマッドロックのシャークを使っている人をみました。嬉しくて話しかけてしまったのですが、使用感は柔らかくてスメアが効くとのこと。実際に目撃したのがスラブ壁。http://www.spiritrockclimbing.com/about-us/spirit-rock-store
シューズ選びは登り方を左右する!
あるあると思う人もねーよと思う人もいたでしょうが、クライミングシューズはその人の登りを左右すると思いますよ。特に最初のシューズ選びは重要。最初からダウントゥが強いシューズを履けば、まず強傾斜壁が得意になるでしょうし、スメアが聞きやすいのでれば、まずは垂壁やスラブ壁が得意になるでしょう。
だからこそ最初のシューズは出来るだけノーマルなシューズを選ぶべきだと言われているのでしょう。でも贔屓のシューズメーカーによっても微妙な作りに差があるのでシューズがそのクライマーの登りを特徴づけるでしょう。