数少ない登山マンガ。そのうち、ボルダリング特化型のマンガは「のぼる小寺さん」しかありませんでした。過去形になっているのが悲しいですが、のぼる小寺さんは4巻で最終回を迎えました。
のぼる小寺さんって?
百聞は一見にしかずってことでこのサイトから1話を読んでみてください。
かわいいJKがボルダリングに一心に取組む姿を描くマンガです。一言で言ってしまえばそれだけなのですが、段々と小寺さんのクライミングと作者、珈琲氏の表現に磨きがかかってきていました。3巻あたりではついにムーブ解説が入ってきて「これだっ!」と思いました。
マンガからボルダリングに興味を持った人ならば、きっとこういったムーブ解説は非常にありがたい存在です。ボルダリング人気が高まってきているこの時期だからこそ、こういったマンガは非常に貴重なものでした。
作者の珈琲氏はボルダリングジムに通ったりしていたようで「あっ!このホールドってFictionじゃね?」とか日常的にボルダリングに取り組んでいる人からしても楽しめる内容でした。
最終4巻…
ここまでずっと過去形だったのは、もうのぼる小寺さんの連載は終了してしまったからです…なんともったいない…東京オリンピックの競技にも内定して、国内のジムも500を超える今なのに、純粋なボルダリングマンガが終わってしまった…
色々な判断が働いた結果なのでしょうが、小寺さんにはもっと登ってほしかった…っていうのが正直な感想です。ネタバレ回避のためざっくり言うと、3巻の終わりから最終4巻までの流れはスゴく急で気がついたら、めでたしめでたしって感じです。
岳の最終巻でも評価が真っ二つに二分したように山に関わるマンガは最終巻で何か起こるのがあるあるなのでしょうか…?
でも読めば読むほど4巻という短い巻数でボルダリング、クライミングの魅力を伝えようとしている姿勢の素晴らしさをこの本文で伝えるのはとてもむずかしいです。
それは最終巻で出てくる小寺さんのライバル、迫田選手のクライミングシューズを当ててみせるくらいむずかしいです。
この特徴的な3本ベルクロは…ミウラーVS?シャーマン?色合い的にはシャーマンっぽいですが、プルタブの形とかはスポルティバっぽい気が…
その他のボルダリングマンガは?
のぼる小寺さんが連載終了してしまった今、純粋なボルダリングマンガはオーバーハングだけになってしまいました。
無料で読めるのでボルダリングのレストの時にどうぞ!
ボルダリングに限らないのであれば登山マンガは「山と食欲と私」や「ゆるキャン△」くらいでしょうか。山と食欲と私はおすすめで、アラサー山ガール単独登山女子が登山を頑張るマンガです。いずれレビューします!
珈琲氏の次回作に期待!
のぼる小寺さんの連載は終了してしまったものの、珈琲氏の作家としての活動は続いており、7月25日から「しったかブリア」というマンガが月刊アフタヌーンから連載されるとのことです。ボルダリングとは関係ないそうですが…
なお、のぼる小寺さんがいなくなって寂しくて堪らない!って私みたいな人は小寺さんスタンプを買ってみてはいかがでしょうか?
なにげに最終巻の裏表紙とおんなじ?