ボルダリングに出会いを求めるのは間違っているだろうか…まぁ大きくは間違ってはいないとは思いますが、純粋にボルダリングを楽しむために来ている普通のジムで出会いを間違っています。でも出会いを求める専門のボルダリング合コン、略してボルコンなるものが存在するのです。
ボルコンとは?
泊まりの出張があり地方に飛びました。上手いこと休日をつなげて新しいボルダリングジムを開拓しよう…と思っていたのですが、ちょうど行こうと思っていたその日、ボルコンで午前中貸し切りとのことでした。
まだ時間もあったので、面白半分で参加することにしました。参加費は確か男性8000円で女性が4000円か3000円程度だったと記憶しています。
ボルコンに参加するまでのボルコンのイメージはみんなでワイワイお話しながらボルダリングをやるのかな?と漠然に思っていました…でも、私が想像していたボルコンと実際のものは少々、いや、かなり違っていました。
当日の受付まで流れ…
集合場所はボルダリングジムで、ついた人から順にボルコンの登録を済ませ、次にボルダリングジムの利用規約にサインします。それが終わったら着替えてボルダリングの準備をします。
準備を済ませて待機していると続々とボルコンの参加者が集まってきます。強いオーラを放っている人は皆無。マイシューズ持っているのが私以外に1人(男性)しかいませんでした。
中々登れない!自己紹介タイム
参加者全員がそろうと自己紹介タイムです。参加者みんなの前に立って自己紹介ってわけではなく、女性と男性一対一で1分間程度お話します。この時点で私は「はよ登らせろや!」とはやる気持ちを隠していました。
10人の男性と女性が集まっていたので合計20人、自己紹介はマットの上で行います。ベルトコンベアーのように女性の前を男性がずれながら1分間のお話タイムをします。これだけで30分間もボルダリングのお預けを喰らいます。
ボルダリングをやりながらお話するのを期待していた私にとって、このお預けは結構堪えます。自己紹介タイムが終わったらグループ分けが始まります。受付番号順に男女2人ずつの4人グループになります。
いよいよクライミングタイム!だけど…
司会の方が「では、ボルダリングタイムを開始します!」との合図!私はお預けを喰らいに喰らった腹ペコじょうたいです!「よっしゃクライミングを楽しむで!」と意気込んでいたのですが、ここで無情な制限の説明が…
男女のグループ替えは10分に1回、その度に壁のエリアを交換するというのです。「10分間でトライできる課題なんてどれだけあんねん!」と絶望し始めます。しかも4人でその壁エリアに配置されるので、トライできるのは2.5分。
いやいや、これボルダリングっていえる?と心のなかで思っていても仕方ありません、課題の特徴やルートセッターの考えを探る暇もなく7級や6級のヌルい課題を登ります。
あれ?ちょっっっっとだけ楽しい?
私以外にマイシューズを持っている人がいなかったので、どうやら一番強い人が私という状況になっていました。そうなると4級くらいの課題でも登ってみると、わーきゃー言われるわけです。
「アップでこんなに騒がれたことないぞ…(フルフル)」と感動しながら5級や4級を登ります。女性陣は本当に初心者の方がほとんど。7級すら難しいレベルだったので、そりゃ悪目立ちします。
登れない女性にもいろいろアドバイスしたりして会話はそこそこはずみました。
楽しい時間は一瞬…
ボルダリングの時間は実質1時間30分ほど。実際には教えたり順番待ちをしている時間もあるので本当に一瞬です。
ボルダリングタイムが終わったら、今度はお話タイムがありました。自己紹介タイムと同じく「今日はお疲れ様でした〜」みたいな感じで女性と会話をします。大体の女性の私への感想は「あぁ、あのやたら登ってたやつね」って感じでした。
こちらも30分程度かけ、すべての女性とお話が出来ました。中には疲れ切ってフラフラになっている女性もいました…
その後はマッチングタイムです。男性は「いいな」と思った女性の受付番号を匿名で投票、女性側も同じことをして、相思相愛のカップルが司会側から別途アナウンスが行われます。
私の時は2〜3組がマッチングしていました。10組中3組そこそこ高い確率なのではないでしょうか?
私?聞くな!!
意外な出会いが…
まぁ出張中ということも言っていたので出会いには期待していませんでした(負け惜しみ)が、全然登りたりねぇ…と思っていました。
ボルコン自体の開催時間は3時間程度なのですが、説明や自己紹介・エリア移動・お話タイム・その他を含めると、壁に触っていられる時間なんて30分くらいしかありません。
全然のぼりたりなかったなぁ…まだ12時過ぎだしどうしよう…と思っていたら、声をかけられました。
「あのボルダリング経験者ですよね?よかったら、このあとも一緒に登りませんか?」
「よろこんで!」と脊髄反射的に反応したのですが、声の主は私の他にマイシューズを持っていた男性。まぁこんなもんだよね…追加で料金を払えばジムに居座れる事ができるらしいのでガッツリ18時までボルダリングを楽しんで帰りました。
その時の彼とはその土地に出張する時にも声をかけて一緒にボルダリングを楽しむ仲になりました。なお、彼は私が参加した時のボルコンでマッチングした女性とお付き合いしているらしいです。
なんだかなぁ!ボルダリングに出会いを求めるのは間違っているだろうか?