ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

指が痛いけどボルダリングしたい!指関節を保護するテーピングのやりかた!

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登らないに越したことはないけれど…

指が痛い!

ボルダリングやクライミングでのトラブルで深刻なのが指の痛み。痛くはないけれど、なんだか違和感があったり、日常生活に困るほど痛みがあるって経験はクライマーならば一度は経験したことがあるでしょう。

 

そんな指に違和感や痛みがある場合でも登りたがるのがクライマーの性。痛みや違和感があるときは登らないのが一番の薬なのですが、それを知っていてもレストができないのもクライマーの性。

 

ならばテーピングで指を保護してあげて痛みが激しくならないようにして登るってのはどうでしょうか?レストほどではありませんが、指へのいたわりになりますよ。まずはテーピングのやり方をよくわかっていないのでしたら、最初にこの記事を読んでおいてくださいね。

www.poznen.net

テーピングX巻!

指を曲げすぎたら痛いとか、違和感があるって場合は「X巻」を試してみるのはいかがでしょうか?まずはX巻の完成図です。こんなふうに指の腹の方でテーピングがXのようにクロスしているのがわかるでしょうか。

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X巻テーピングの図

 

このX巻に使用するテーピングテープは幅10~20mm程度のものを選びましょう。このX巻をすることで指がフルに曲がらなくなります。ホールドを握り込むと痛い場合などはこのX巻が効果的かもしれません。

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テーピングによって指が完全に曲がらなくなる

 

このX巻きをすると指が反りにくくなって、カチ持ちがやりにくくなるので、カチ持ちがたくさん出てくる課題では登りにくくなってしまうのでそこだけは注意です。

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カチ持ちはちょっと苦手かも…

 

では早速やり方です。テーピングの基本と同じく指の裏側から開始します。

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テーピングの基本!テープは裏側から巻き始めよう!

まずはテープを痛い指の根元から巻き始めます。そのままぐるりと一周します。

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ここからX巻開始!

普通のテーピングだとここで終わりですが、X巻はここから指先の方向へ斜めにテーピングをしていきます。

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斜めにテーピングしていく

斜めにテープを走らせて、指先の関節あたりで止めます。そしてそのまま指先に巻きつけるようにテーピングを再開します。

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ぐるりと1週目

指の付け根のときは1週だけのテーピングでしたが、指先の場合は更にもう1周して都合2週テーピングをグルグル巻いていきます。

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2週目から指の付け根に戻る

2周目が終わったら指の付け根に戻るように斜めにテーピングを走らせます。指の付け根に戻ったら最後に1周巻いてX巻完成です。

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テープは指の後ろ側で止めること!

これでX巻の完成です。本来ならテープを都度ちぎって行うのが正しいやり方らしいのですが、そんなにブチブチテープをちぎるのが面倒だったので、テープを1度もちぎらずに行えるのがこのX巻のいいところです。

 

先に書いたようにX巻の部分が抵抗になって指が完全に曲がらなくなって指関節と指皮の保護にもなります。

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テーピングによって指が完全に曲がらなくなる

 

絶対固定な裏X巻!

指ちょっと曲げても痛い!ってクライマーの場合、登らないってのが一番なのですが、痛い指以外を使って登るから大丈夫っていう強気な人のためのテーピングが裏X巻です。

 

やり方は先に紹介したX巻とほとんど同じなのですが、Xの部分が手の甲側にくるようにテーピングするところが違うところです。

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これが裏X巻だ!

この裏X巻きをすると指はほとんど曲がらなくなります。それこそクライミングで使えなくなるほど。

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全力で曲げてます!

やってみるとわかるのですが、「うおおお!」って全力で曲げようとしても全然曲がりません。指がほぼ完全に固定されるので、レス途中にできる限り指を動かしたくないっていう人にも使えるかもしれません。

 

裏X巻でちょっと注意なのが、普通のX巻の時のように指の付け根で1周させないってところ。半周したところで指先の方へテーピングをしていきます。

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指の付け根でテープが1周していないことに注目!

あとは普通のX巻と同じようにXを作ってテーピングを続けます。

 

裏X巻は強力に指を固定するので、無理して曲げようとすると指先への血流が止まって内出血したみたいに真っ赤になることもあるので、裏X巻きしないと登れないくらい指の痛みが激しいときはぜひ登らないようにしておきたいところです。

 

X巻は初心者にもおすすめ!

指の痛みほど同じくらい頻発するのが指皮の消耗や剥がれです。そういったときにX巻は有効です。指輪みたいにいくつもテーピングをぐるぐるする必要もないですし、X巻も慣れれば数十秒くらいで巻けるようになります。

 

また、普通のテーピングでは保護できない指関節の部分も保護できるところも通常のテーピングにはないいいところです。

 

逆にX巻の悪いところはテーピングのやり方を覚えるのが少々手間っていうところと、斜めにテープが走るので、テーピングの消費がやや多いってところですね。それでもほとんど誤差のようなものですが。

 

指の痛みは最小限に!

テーピングをしないと痛くて登れない!って人は迷わずレストするべきです。痛みを抱えてボルダリングをやってもパフォーマンスは出ませんし、何より楽しくありません。登ることによって更に怪我を悪化させることすらあります。

 

レストしちゃうと弱くなってしまうのではないか…と不安がるクライマーも多いそうですが、怪我を押してクライミングをしても強くなるどころか逆効果なんじゃないか?って個人的には思っています。痛い指をかばうようなムーブがくせになってしまったり、他の怪我を誘発したりしそうです。

 

痛いときは無理せず登らずに、怪我が治ってきたけどまだ不安…とか転ばぬ先の杖としてテーピングをすることをおすすめしますよ!

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