ボルダリングは危険の伴うスポーツです。
ボルダリングをしているとどうしても大なり小なり怪我を経験するでしょう。
小さな怪我は擦りむき、指皮の剥がれ、関節の痛みなどですが、こういった小さな怪我ほど悪化しやすく長引きやすいので注意が必要です。
小さな怪我ほど怖いものはない
小さな怪我と言うのは無理すれば登れるなぁってくらいの痛みを伴う怪我です。
「指の曲げ伸ばしがちょっと痛いけど、それ以外は大丈夫!」
「手首を曲げると痛いけど、登れないことはない」
くらいの「無理すれば登れなくもない」という怪我が実は一番怖いのです。
すでに導火線に火はついている!
こういった怪我をした状態でボルダリングをすると怪我した部分以外にもダメージが蓄積されてしまいます。
どういうことかというと、右手が痛ければ、無意識のうちでも左手がいつも以上に酷使されてしまいます。
また、右手で取りたいムーブでも右手をかばって左手で取りに行くといった無理なムーブにもつながります。
このような状態でボルダリングをするのは危険です。
普段とらない体勢を取ることで落下時の危険性が高まります。
そうなってしまうと落下で捻挫、普段は掛からない荷重によるパキりなどの大きな怪我につながってきます。
ボルダリングをするときに、体のどこかが痛い!ということはすでに爆弾の導火線に日がついている状態です。
そういった状態でボルダリングをすることは導火線の炎を爆弾に近づけていることに他なりません。
大きな怪我の治りかけも注意
パキり、捻挫などの大きな怪我は登りたくても登れないので怪我を悪化させることはありません。
そういった大きな怪我が治りかけている、つまり小さな怪我になりつつあるときも注意が必要です。
後1週間をボルダリングを我慢できるかできないかが怪我の完治を近づけるか遠ざけるかを決めます。
まとめ:違和感は怪我の前兆
「ちょっと痛いけど登れるなぁ」って言うのはもう登っちゃいけないサインです。
私自身「指皮痛いけど最後にこれだけやって帰ろう!」とトライした課題で見事に指の皮を破ってしまったことがあります。
この時は指皮で済みましたが、大きな怪我になる可能性もあります。
違和感がある状態でボルダリングをやることを避けるのはもちろん、無理してボルダリングをやると2週間で治る怪我が1ヶ月になってしまうことが普通にありますので、痛みには敏感になってセルフケアを心がけましょう。