強くなるためには細かいケアは必須。
手と指のケア
ボルダリングで最も酷使されるのが手と指。そして、ほとんどのクライマーが何らかのトラブルを経験したことがあるのもこの手と指です。
私自身、爪がかけたり指皮が剥がれっちゃったり細かい怪我は数えることができないくらいやりました。大きいところでは中指の関節が腫れてしまってもう両手の中指は完全に握り込むことができなくなってしまいました。多分これは一生このままでしょう。
指の動きがぎくしゃくした状態でクライミングしてもあまり楽しくないので、手と指のケアは本当に重要です。今回は指や手のケア方法を紹介していきますよ!
指ケアには指ローラーが安定
一番お気軽な指ケアがこれ。指を左右から挟むようにしてコロコロすることで指をマッサージできるっていう代物です。簡単にできるので一番気に入っています。会社の引き出しにも入っていて、いつでもコロコロできるようにしています。
注意なのが痛いくらい強くやらないってところです。クライミングの翌日にコロコロすると結構痛いときがあります。そういったときは指の表面を撫でるくらいの強さでやるようにしましょう。
パソコンをよく使ったり、スマホをたくさん弄る人って実は指を酷使しているので、クライマー以外にもおすすめだったりします。ゲルマニウムがローラーに配合されているらしいんですけど、効果の程はよくわかりませんが…
指輪みたいな爪もみリング
ボルダリングで用意されていたのがこの爪もみリング。使い方は指輪みたいに指にはめて指先から付け根まで転がしていくことでマッサージするっていう器具です。
指ローラーとは違って指を全方位から刺激が与えられるのが指ローラーとは違うところですね。見た目がトゲトゲしていて痛そうですけど、実際にやってみると程よい刺激が気持ちいです。
ちょっと注意なのが指先に近づくとリングが飛んでいきやすい所。思ったよりすごい勢いで飛んでいくので注意です。
意外と重要、いい爪切り
ボルダリングを始めるまでは100円の爪切りを使っていたんですが、ちょっといい爪切りを買ってみてわかったことがあります。自分が使っていた爪切りは爪割りだったんだって。
それくらいいい爪切りは爪を割らずに切ってくれます。爪が欠けることもないのでクライミング中に爪割れが進行することも防げます。足の爪も短くしておかないとクライミングシューズの中で隣の指に刺さって痛いので、手入れしておきましょう。
指皮ケアに爪やすり
ボルダリングを長くやっていると指皮がどんどん分厚くなります。これが結構曲者で、分厚くなっているのを放置していると柔らかい指皮と硬い指皮の境界でばりっと指皮が剥げちゃうことがあります。
それを防止する意味で紙やすりを使って指皮を削る人もいるんですけど、紙やすりだと指皮が削れ過ぎちゃったり、削りたくないところまで削れちゃったりするので、細かい作業ができる爪やすりがおすすめです。
紙やすりでザリザリやったときよりなめらかに仕上がるのでとてもおすすめです。削りすぎると登ってて痛くなるのでやりすぎに注意です。指皮が破れちゃったときは大安定のキズパワーパッドを貼っておきましょう。
登ったあとはハンドクリーム
最後に登ったあとのケアとしてハンドクリームです。こだわりがないならニベアで十分です。よく忘れちゃうので使いかけのニベアがたくさん出てきています。
もちろんクライミング用のハンドクリームもあるんですけど、匂いがきつかったり、いつまでもベタベタが取れないってこともあるので、普段遣いできる普通のハンドクリームのほうが良いでしょう。
ケアこそボルダリングで重要!
5級くらいをトライしているときって全然ケアしなくても支障がほとんどありません。私もそうでした。だから一度も指ローラやハンドクリーム買わず、指のケアを全くしていませんでした。でも4級以上の課題をやり始めたときに気づいたんです。「あれ?中指が握り込めないぞ?」って。
初心者のうちは大きなホールドが多くて指に強い負荷がかかることは少ないです。でも4級くらいからホールドが急に小さくなってきて指をそらしてホールドを保持するような課題が出てきてケアをしていないと関節の変形や指皮の剥がれが多発してきます。
そうなってくるとボルダリングはもちろん、日常生活にも苦労しちゃいます。そうならないためにも日頃からケア。そして指に違和感があるときは登らずレスト!ってのが重要です。
一番の指ケアはレストなんですけど、クライマーってそれが一番できないんですよね…