ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

ガンバと叫べ!声援がもたらす効果と体の変化とは?

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ボルダリングジムに行くと必ず耳にする「ガンバ!」という声援があります。
意味はもちろん「がんばれ!」という意味なのですが、こういった声援を受けるとクライマーの体にはどのような変化が起こるのでしょうか。

ガンバ!は優しくない方がいい

人間がパフォーマンスを最大限に発揮するためにはアドレナリンが必要です。
アドレナリンは心拍数が増加するなどし、パフォーマンスが向上します。

アドレナリンを出すには前段階として脳内ホルモンであるノルアドレナリンが分泌される必要があります。
ノルアドレナリンは怒りのホルモンとも呼ばれ、ストレスを受けると分泌されます。

そうすると優しく「がんばれ~」というより鋭い声で「ガンバ!カモンッ!」とか「ガンバッ!耐えろッ!」とハッパをかける様に言ったほうがノルアドレナリンが分泌されてクライマーのパフォーマンスが向上するかもしれません。

注目されてる、どうしよう?

「ガンバ!」と声を掛けると、そうするとクライマーも「あ、応援してくれてる人がいる」と意識します。

この場合、「うわ~失敗したら恥ずかしいなぁ〜」と緊張を感じる人と「俺のムーブ、見とけよ!」と張り切る人がいます。

コンペなどの過度な緊張状態で前者の緊張してしまう場合、脳内からセロトニンという脳内ホルモンが出にくくなってしまいます。
セロトニンはノルアドレナリンのブレーキ役です。つまりノルアドレナリンがドバドバ出るわです。
そうするとアドレナリンもドバドバ出ていきます。
「アドレナリンがたくさん出ていいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、体が過緊張状態や過活性状態(スーパーハイテンション)に陥り、突然にエネルギー切れを招きます。

一方、張り切ってしまう人は逆にセロトニンの分泌が盛んになります。
そうするとノルアドレナリン、アドレナリンが適度に分泌されている状態になり、高パフォーマンスを維持できるわけです。

注目されたりしても緊張感を楽しめる選手は、どんなスポーツでも優秀な選手と言えるでしょう。

実際大事な声援の力

かの松岡修造さんは言いました。
「僕は人を応援するときは本気で応援する。なぜなら応援は力になるから」
これは科学的にも実に的を得ています。
声援を受けると先に書いたようにアドレナリンが出てパワーアップできます。

 
知らない人に「ガンバ!」と声をかけるのはなかなか勇気がいりますが、応援されて嫌な思いをする人はいないので大声で「ガンバ!」と叫びましょう!
 
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