ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

あと一手を確実につかみ取る!ボルダリングのリーチの伸ばし方3つ

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ボルダリングの課題の難易度があがっていくに連れて、ホールド間の距離がどんどん開いてきます。
そんなとき「あのホールドが後5センチでもこちらにあればいいのに…」と思うことは日常茶飯事です。
でもそんな「あと5センチ…」を実現するとっておきの方法を紹介していきます。

あなたのリーチは確実にあと5センチは伸びる!

ボルダリングを始めたての初心者で、どうしても届かないホールドがある場合はムーブを覚えていくことで勝手にリーチは伸びます。
最初あんなに遠くに見えていたホールドが、ダイアゴナルやドロップニーを覚えることで手を伸ばせば簡単につかめる距離になります。

問題なのがダイアゴナルやドロップニーをマスターした中上級者のクライマーが陥るリーチ不足です。
「体格的にこのリーチが限界なのかも…」と絶望しだすのもこの頃です。
そんなボルダリング中上級者でも、この3つの方法を試せば「あと5センチ…」が現実のものとなります。

方法その1:ムービーに撮ってもらう

まず簡単で一番効果が出る処方箋がこれです。
この記事でも書きましたが、自分がイメージしている登り方と実際に登っているギャップを知る上で一番手っ取り早い方法です。

そのホールドがどうして取れないかを知る上で膝の向き、足の置き場所、スメアリングをしている壁の部分を注意深く見てみましょう。
きっとヒントが見つかるはずです。

他にも今持っているホールドをつかむ位置が悪かったり、腰のひねりが不十分だったりしてリーチが出ていないかもしれません。

そういったヒントは自分が登っている姿を確認する以外に知る方法がありません。
人に教えてもらうのもありですが、実際に登っている姿を確認するのが一番です。
教えてくれる人がいる場合は動画を取ってもらいながら「ここのムーブを工夫すればいいよ」とアドバイスを貰うようにすれば、なおよしです。

参考記事はこちら。

www.poznen.net

方法その2:そのホールドを「見ない」!

本当にパツパツのムーブのとき、そのホールドを見ないことが解決方法になるかもしれません。
どゆこと?と思わるかもしれませんが、単純に次のホールドを見ないようにするのです。

例えば次の遠くにあるホールドが右斜め上にあるのであれば、顔は左下に向けます。
そうすると右肩の位置が高く、そして腰がより壁にぴったりくっついてリーチが少し伸びます。
コツは取りに行くホールドと反対側に顔を向けることです。
右にあるホールドなら左側に、左にあるホールドなら右側に顔を向けましょう。

必死に登っている時はホールドを睨みつけがちですが、リーチを少しでも伸ばしたいのであれば、方向を確認したらホールドを見ずに取りに行きましょう。

方法その3:肩のストレッチを怠らない!

これは即効性のないソリューションかもしれませんが、確実に成果はでるものです。
あなたは背面で握手できますか?
右手が上のときだけできる、とかその逆の手ならできる、とかだったらもっとリーチが伸びる可能性があります。

これは肩甲骨周りの筋肉の柔軟性をあげることでリーチを伸ばすことを目的としています。
肩こりの原因にもなる肩甲骨周りの筋肉のこわばりをとってあげることで肩こりも治って一石二鳥ですね。

一番気軽にできるストレッチはタオルをつかいます。

  1. タオルの両端を両手でしっかりと握ります。
  2. 足を肩幅くらいに開いて立ち、姿勢を正します。
  3. タオルを左右に引っ張りながらバンザイをします。
  4. 手がてっぺんにきても前に降ろさず背中側に腕を回します。
  5. 今度は背中側からお腹側に腕を回します。
  6. この動作を10回ほど繰り返します。

このストレッチ、見た目は地味ですがかなり効きます。
タオルがたわまないようにしっかりと引っ張りながら行いましょう。

肩甲骨周りの柔軟性がない人だと腕を後ろに回すときに肩を痛めてしまいがちなのでバスタオルなどの大きめのタオルを使ったり、タオルの対角線を握るなどして弱い負荷から始めましょう。

先にあげた背面握手で右手だけできないとか左手だけできないという人は背中に歪みが出ているはずなので、このストレッチをやると右肩が先に背中に回って左肩が後から回るといった様な事になります。
こういった歪みはなかなか取れないので地道に取り組みましょう。

諦めなければあなたのリーチは必ず伸びる!

今回はクライミングやボルダリングで超重要なリーチの話でした。
成長期でもなければ身長を伸ばすことはできませんが、ムーブの技術とストレッチによる柔軟性をもってすれば、リーチは伸ばすことができます。

リーチは一朝一夕に伸びるお手軽なものではありませんが、諦めずにムーブを磨いて、ストレッチによる柔軟性をあげていけば、ジリジリとリーチは伸びていくので、その課題を諦めないで頑張りましょう!

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