クライミングマンガを以前まとめました。
登山マンガはいろいろあるのですが、以外にボルダリングマンガはありませんでした。
でも1つだけ、ボルダリングにのみフォーカスしたマンガがあったのです…
のぼる小寺さんは最初あんまり登らない
ボルダリングジムの休憩スペースに置いてあるこのマンガを見つけたのが「のぼる小寺さん」との出会いでした。
この表紙を見た時私は思いました。
首の長さはどうでもいいんですが「ついにボルダリングマンガも出たか!」と喜んだ思い出があります。カバディマンガもあるのになんでボルダリングマンガはないんだと憤っていたのですが、そんな思いももうこれまでだと感じました。
が…1巻でわかったのは「小寺さんが使っているシューズはソリューション」「初段を全部落とすくらい強い」くらいしかなく、全然登っていなかったのです…
これは今よくありがちな可愛い女の子が出て来るだけのマンガなのか…と内心落胆しかけました。いや、もちろんいいシーンもあるんですよ!「やっぱり自分が一番嬉しい」とか不登校の女の子との交流とか。
が、今ひとつボルダリングのシーンが少なかったのです…
おや表紙の様子が…
最初、あれっと思いました。「なんか、こんな必死な形相を表紙にもってくるマンガだったっけか…」と。
そしてこの巻から、本格的に小寺さんが登り始めるのです。何よりも小寺さんがコンペに参加し、課題に悪戦苦闘し始めるのです。核心部分しか描かれていないので、どんな課題なのかイマイチよくわからないですけどね。
それでもちょっとずつ、苦手ムーブや用語の解説、ルールの解説などが始まっていよいよ本格的なボルダリングの世界に読者を引きずり込み出します。
チアの小寺さんと最後にボフッとなる小寺さんが可愛かったです(小並感)。
いよいよ最新刊!のぼる小寺さん!
マントリングなんだか乗り込みなんだかのムーブを決めている小寺さんが表紙な最新第3巻です。一つだけ言えるのは、この大きさのホールドは間違いなくFictionだということ。形は野口啓代ホールドの三角のやつに似ていますが。
今でのゆるふわほんわかな感じと打って変わって急にボルダリングマンガっぽくなります。初心者向けの簡単なムーブの解説やチッピングで涙する小寺さんなど、ゆるいところからシリアスなところまでギュッと詰め込められています。
徐々に珈琲氏(著者)がボルダリングに染まってきたのか、作風の変化が見られてきました。全体的にちゃんと登っていました。青春群像劇的なドラマも醸し出しこれからが俄然楽しみになってきました。
のぼりだした小寺さんが面白くなってきた!
1巻2巻は正直そんなにのぼってないなぁ…という感想だったのですが、段々とのぼるようになった「のぼる小寺さん」が面白くなってききました!
実際に初段を登るような人からしたら「こんなにボルダリングは甘くねえんだよ!」と思われるフシもなくはないですが、多くのボルダラーの皆様には「あるある!」と感じることができる小ネタがたくさん含まれていますので是非読んでみてくださいね!
試し読みはこちらからどうぞ!
小寺は「おでら」でも「こでら」でもないです。「こてら」です!