ボルダリングに挑戦するあなたの背中をポンと押したい。

上達の近道は怪我しないこと!ボルダリングでやりがちな怪我と予防法を紹介!

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ボルダリングやクライミングは怪我や故障と隣り合わせです。怪我をしているときは思うようなクライミングができないどころか、新しい怪我を招きかねません。今回はボルダリングに取り組んでいてやりがちな怪我について紹介していきます。

ホールドでの擦り傷

これは一番よくやります。だから膝や肘をカバーするような服装でボルダリングをやるのがいいのですが、たまたま半袖Tシャツや短パンで登っている時にホールドで”ザリッ”と擦りむいてします。
 
擦りむきがちな所は肘や膝はもちろん、くるぶしや手首のグリグリの部分をやったりします。ホールドとの擦れはあとが残りやすく、強いクライマーの肘や膝は過去につくった擦りむきの黒い跡がたくさん残っていたりします。
 
でも、擦りむいた跡が黒く残るのはイヤですよね…そういったときはキズパワーパッドをすぐに張ったほうが良いです。遅くとも受傷したその日中に貼りましょう。理想的にはカサブタができる前に貼るのがベストです。
 
キズパワーパッドだと治りが速い上に跡が残りにくいです。結構な量の浸透液が出てくるので、擦りむきのキズには大きめのものをおすすめします。
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キズパワーパッドを貼ってしまえば水に濡れてもシミないので放っておけば3日程度でキズは治ってしまいます。

 

指皮の破れ・マメの潰れ

たまにやっちゃう結構ショックがデカイ怪我。それが指皮の破れやマメの潰れです。手のひらの皮がビローンと破れちゃう怪我ですね。
 
初めてやったのは4級のトライ中。そろそろテーピングしないと指皮が死んじゃうなぁ…と思っていたトライで指の付け根の皮がビローンと破けてしまいました。その時は絆創膏を貼って、上からテーピングをぐるぐる巻きにしてボルダリングを続けました。

www.poznen.net当然、破れた所は痛いので思うように登れません。石鹸やシャンプーも患部にしみるので日常生活にも不便になりました。そういったときには、やはりキズパワーパッド。擦りむきに使うような大きめのサイズだと端っこから剥がれてきてしまうので、小さめのスポットタイプを使いましょう。

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これはスグレモノで速くて2日、遅くとも4日もあれば破れた指皮が復活します。詳しくは上の記事をどうぞ。
 
また指皮が破れないようにするためにも、きちんとテーピングをしておきましょう。

落下での捻挫・腰痛

いくら肉厚なマットがあるとは言え過信は禁物です。マットに降りるときは、できればクライムダウン。無理なら両足で着地しましょう。
 
片足で着地してしまうと足首がねじれたり、手を着いたりして捻挫や骨折を招きかねません。着地も技術。しっかりと練習しましょう。
以前、クライムダウンが面倒だったので高いところから、ぴょんぴょん飛び降りていたら腰痛になりました。ザムストのコルセットを巻いたり工夫をいろいろしたのですが、結局落下の仕方を体全体で行うことで解決しました。
 
あとは日々の腰痛ストレッチですね。股関節の可動域も増えてリーチが伸びて一石二鳥ですよ!

TFCC靭帯の損傷・筋断裂

スローパー課題をやりまくっていたときには右手のTFCC靭帯を怪我しました。ペットボトルの蓋が開けられないとかドアノブが捻れないなどの日常生活に不自由するくらいなので、ボルダリングからも長期離脱しました。
 
日常生活に戻るのに1週間。元のようにクライミングができるようになるのには3週間ほどかかりました。
 
予防策としては手首のテーピングをしっかりとしておくであるとか、いきなりハードなムーブをしないなどがあるでしょう。ウォームアップは十分に行えばある程度この手の怪我は防げます。
筋断裂はランジ課題でホールドを止めた瞬間、遠心力がかかった状態で無理に耐えたら右腕の上腕三頭筋が断裂しました。痛みは少なかったのですが「あれ?なんか力が入んねぇぞ?」と思い帰宅。次の日ふと二の腕を見ると広範囲に内出血をしていて急いで病院にいきました。
 
診察結果は全治4週間。通院は3週間ほどでした。少なくとも1ヶ月はクライミングを控えるようにと言われました。
 
予防策はランジ課題などのハードなムーブを強いられる課題を連続してやらないであるとか、同じ課題を一日中トライでし続けない(同じ筋肉に不可を与え続けない)ということが大事でしょう。
 

恐怖のパキり

私はまだ幸運にもパキりを経験したことが無いのですが、クライマーが最も嫌がる怪我がこのパキりでしょう。
 
指を曲げるためには肘の近くにある筋肉が腱(ワイヤー)を引っ張って曲げるのですが、筋肉の引っ張りが強すぎたり、落下時の不意な衝撃で腱(ワイヤー)がちぎれてしまうのがパキりです。その時にパキッとした音がなるのでパキりという名前になっています。
 
腱が完全に切れてしまうと指が曲がらなくなり、クライミングができなくなります。しかも腱は筋肉とは違って回復もゆっくりなので、長期の戦線離脱が約束されます。
 
短くて3ヶ月・長くて半年くらい安静期間が必要だとも言われていて、完治までに非常に長い時間がかかる故障です。
 
回避策としては指に負担がかかりすぎるポケット課題のトライ数を制限するとかクライミング後のストレッチを十分に行っておくなどのケアが重要でしょう。

予防に勝る治療なし

ボルダリングの怪我は長引きます。多くのクライマーは「そろそろ痛みも引いたし登れるんじゃない?」と完治もしていないのにジムに行って「うわ、やっぱ痛てぇわ」と言いつつクライミングしちゃいます。
 
こういうことは、せっかく治りかけた怪我をわざわざ悪化させにジムに行っているようなものです。私も経験があるので大きな声では言えませんが…
 
1ヶ月もボルダリングをやっていないと上達どころか現状維持すら不可能です。だからやっぱり怪我をしないことが何よりもの上達の近道です。
 
そして怪我して慌てないようにも予防をしっかりしておきたいものです。
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